昭和の愛煙家が危険すぎた 電車内でタバコ→注意されるとナイフ出したり、車掌を殴ったり
昭和44年に1箱100円だったセブンスターが、いまは1箱600円。都市部では喫煙できるエリアがほとんどなくなった。敷地内はすべて禁煙という施設も多い。
しかし、1980年代当時だと、タバコを吸っていた人たちは「どこでもタバコは吸えて当たり前」と感じていた様子だ。当時の新聞を眺めていて、驚きの事件を「発見」した。(文・昼間たかし)
電車内で喫煙、車掌を殴って逮捕
日本専売公社(現・日本たばこ産業)の調べだと、成人の喫煙率は1965年には47.1%もあった。しかし、1980年代になると、禁煙、嫌煙の動きが出てくる。
このころのニュースはすごい。『朝日新聞』1985年1月21日朝刊には、東海道線熱海発東京行きの普通電車の車内で、喫煙を注意された男が、なんとナイフを取り出して相手を脅したとして、逮捕されたという事件が報じられていた。どれだけイライラしていたんだ。
当時の国鉄では、路線の一部で禁煙が実施され「お客様にお願いします。○○駅から××駅までの区間は禁煙区間です。この区間でのおたばこはご遠慮下さい。皆様のご協力をお願いします」といったアナウンスが行われていた。しかし、実際には煙草を吸う者が絶えなかったようだ。
数日後の『朝日新聞』1985年1月24日付夕刊には、阪急電鉄の西宮北口発梅田行き普通電車で、車内喫煙を注意された男が車掌を殴って逮捕されたニュースもあった。こういうことが、全国で起きていたのだろう。
いやはや、なんという時代だろうか。