家電女優の奈津子です。今年も1年、頑張った自分へのご褒美に【美髪へと繋がるヘアアイロン】を検討してみるのはいかがでしょうか。

今回は、今年発売された話題のヘアアイロン「Dyson Corrale (以下:ダイソンコーラル)」と「ReFa BEAUTECH FINGER IRON(以下:リファビューテック フィンガーアイロン)」のレビューをお届けします!

個人的には今年5月に出産し、子育てしながら仕事もしていたので、瞬きしている合間に1年が過ぎていた感覚です…!

両者は共に高いテクノロジー力を持つメーカーが開発し、コードレスである点、髪へのダメージを最小限に抑えている点が共通していますが、大枠のコンセプトが異なっています。

ダイソンのヘアアイロンはスタイリングが一発でキマる!

まずはDysonの「ダイソンコーラル(実勢価格53,900円:税込、3個の付属ツールが同梱)」から。本製品は【コードレスでありながらパワフルなスタイリング力を持つ】のが大きな特徴です。

羽根のない扇風機でもおなじみのダイソンが、満を辞して発売したヘアアイロン。温度調節は165/185/210℃の三段階。

実際に使ってみて感動したのは、まずワンストロークでしっかりと艶のあるストレート、あるいはカールをキメることができる点です。

毛束を何往復もせずに済むので時短にも繋がり、これは慌ただしい朝、特に助かった…!

私の髪質はやや細く、毛量多めで部分的な天パがあるので、通常のヘアアイロンだと数時間後に広がってくることが多いのですが、これはセットした後の持続力も高いので、雨の日でも最大限、髪型をキープしてくれました。

他のヘアアイロンと比べて髪のパサつきもほとんど感じず、仕上がりが滑らかなのも嬉しい。

またパワフルなスタイリング力に反して、連日使用していても、スッピン状態の髪がゴワついて別人みたいにヤバい!みたいなことがありませんでした。

学生時代、安いヘアアイロンを愛用していた頃は、ダメージを隠すために更にヘアアイロンをあてており、熱地獄とも言えるような負のサイクルに陥っていたことがあるんですけどね。これはそれが無い。

ヘアダメージを抑えられる秘密は、独自技術が詰め込まれた「フレックスコッパープレート」。毛束の形状に合わせて優しく包み込み、テンションを均一にし、1秒間に100回熱の温度を測定することで過度な熱から髪を守ってくれるのだそう。

それもあって、頻繁にヘアチェンジが必要な撮影現場でプロのヘアメイクさんが使ってくれることも多いです。メイクさんいわく『使いたい時にすぐに取り出せて、確実に仕上げてくれるので撮影現場向き』なんだそうです。

寝起きのビフォー(画像左)使用後のアフター(画像右)。縮れ毛やほつれ毛を抑えまとまりのある髪に。プレート部分は幅広なので一度で多くの毛量にアプローチできます。

充電器の設計もさすがのダイソン様…!このオブジェのような美しさ、しびれるぜ。

台を使わずにコードから本体へ直接充電することも可能。電源オン後の加熱待ちのときにも使えるのが便利。約70分でフル充電が完了し、最長30分間使えます。

ただし、本体の外観からも伝わる通り、重量は約561gと軽くはありません。そのため、コードレスではあるものの“外出先への持ち運び”は気軽にはできません。

しかし、室内であってもコンセントの位置を気にせず、あらゆる場所でスタイリングできるのは想像以上に快適でした。「おうち使いがメインだけどコードレスで便利」という新しいジャンルを築いてきたな、って感じがありますね。

重さについては、バランス設計が良いぶん腕が疲れるほどではありませんが、毛量が特に多い方や、後頭部付近のクセが強いという方は、快適な扱い方のコツを掴むまでに多少の時間を要すると思います。

自身の頭の形と、毛の生え方のクセに対して最適な“手首の返し方”が掴めてくると、よりスピーディーに扱える印象。

また根本からのウェーブヘアや前髪の微細なニュアンスだしは、不器用な方や髪がセミロング以下の方には向いていないでしょう。ただし、しっかりめのストレートや大きめのワンカールは非常に作りやすいです。

総合的には、コードレスであることを忘れてしまうほどのパワフルさで、髪ダメージを抑えてくれる点が最高です。クセが気になる方や、ヘアセット時の使用場所にしばられたくない方はぜひ試してみてくださいね。

リファは1台で10役、こなれ感がだせる!

対して、「リファビューテック フィンガーアイロン(13,200円:税込)」はサロンでのヘアセット時に重要視されるような【微細なニュアンスだし】と、【外出先への携帯性に優れている】のが特徴だと感じました。

サイズは約191×37×29mm(キャップ含まず)、温度選択は約160℃と180℃の2段階です。操作性もかなりシンプルで迷わずに済みます。

手のひらサイズのコンパクト性に加え、使用感も滑らかで、個人的には、薄いバングの前髪や、サイドのおくれ毛、毛先のカールやトップのふんわり感を演出するのにめちゃくちゃ最適でした。

まるで指先でスッ、スッとスタイリングしているような感覚でニュアンスだしができます。毛束を挟んでいる時も良い意味で締め付けが少なく、浮いているような感じです。

特に、マスク時代で顔の下半分が隠れている今は、髪型の存在感が増していますよね。メイクが多少テキトーでも髪に絶妙なニュアンスをだせるだけでオシャレに決まるし「こなれ感」が出ます。

寝起きのビフォー(画像左)使用後のアフター(画像右)。ニュアンスがすごいでます!

重さも約160gと破格の軽さなので、仕事用のバッグへもストレスなく忍ばせることができるでしょう。

また独自のカーボンレイヤープレートによって水蒸気爆発を防ぎ、髪の水分を過剰に飛ばしすぎないようにしているのも大きなポイント。この、ダメージを最低限に抑えてくれるリファの技術は、同社のドライヤーを使っていても感じることなんですが、本当に素晴らしい。

特に、私は夏場に調子に乗ってブリーチによるインナーカラーをいれており、一部、髪が瀕死の箇所があったんですが、その部分もしっかり艶やかに仕上げてくれました(ほっ)。

一般的なプレートが熱と圧でカールを作るのに対して、カーボンレイヤープレートは高密度炭素から遠赤外線を発生させ、髪の内側から美しく形作ることができます。

アイロンをあてた箇所はきらりとしたツヤが得られ、ナチュラルバングや、内巻きや外ハネのカール、トップのボリュームだしやうねりのレタッチなど、1台で10役を担う高い汎用性も魅力的です。

ただし、髪型を全体的に“しっかり”ストレートorカールさせたいという用途には向いていません。

正確には、ブロッキングをかなり丁寧にすればできなくはないのですが、それをあえてこのアイロンでやる必要はないと思います。なので、ハードな寝癖をがっつり直したいとか、髪型をしっかり形作りたいという方は、事前のブローが必須でしょう。

本製品の何よりも大きな魅力は、【髪を傷めずに、プロのようなこなれ感が外出先でもしっかりだせること】。このニーズを叶えられるヘアアイロンって、今までありそうでなかったので、ダイソンコーラル同様に新ジャンルを築いてきたなあという感じで、家電好きとしては“ヘアアイロン戦国時代の幕開け”に武者震いします。

なお、「リファビューテック フィンガーアイロン」は来年1月末までは連携サロンのみでの販売なので、販売店についての情報など詳しくはReFaのサイトを見てみてください。

今後の量販店への販売にも期待したいところです。

用途の異なる2つのヘアアイロンを今回はご紹介しました。ぜひ、この冬の美髪へのお供に検討してみてくださいね♪

☆奈津子のトキメキこぼれ話☆

藤娘という、藤の花の妖精が主人公の曲を踊っているところ。

産後半年を経て、7年間習っている日舞をようやく再開できました!時間を捻出するのがなかなか大変ですが、趣味にかける情熱も豊かな人生においては大事ですよね。

■プロフィール

女子家電の賢人 奈津子

ドラマ『野ブタを。プロデュース』で女優デビューして以降、様々な作品に出演。20歳の時、SDN48に加入しアイドル業も経験する。現在は再び女優・タレントの道を歩む傍で、家電製品総合アドバイザー GOLDグレード(AV情報家電)の資格を取得。DIMEをはじめ数々のメディアで家電のコラムを執筆している。家電以外に茶道、日舞、餃子をこよなく愛する。
instagram→natsuko_kaden