走行中の新幹線で異例の訓練 広島県警とJR西日本
全国で列車内での事件が相次ぐ中、走行中の新幹線を使った異例の訓練が行われました。
走行中の新幹線に現れた刃物を持った不審者。
非常通報で駆け付けた車掌が乗客に座席のシートを盾にして安全確保するよう呼びかけ、警察官が不審者を追い詰めていきます。
博多から広島へ向かう新幹線の車内で行われた訓練には警察やJRの職員らあわせておよそ50人が参加し、外への逃げ場がない走行中の車内で不審者を確保するまでの動きを確認しました。
今回の訓練は、東京・京王線で起きた刺傷事件など走行中の列車を狙った事件が全国で相次いでいることを受け県警がJR西日本などに呼びかけて実現したものです。
車内で不審な液体入り容器を発見した想定の訓練では消防などと連携し、体調不良者の搬送や不審物への対応について確認しました。
県警鉄道警察隊 藤谷龍也副隊長「走行中の新幹線というまれなケースでの訓練ができました。課題もいくつか見つかっているので今後訓練を通じて克服して乗客の方の安心、安全を確保していきたいと思います」
走行中の新幹線を使った訓練は西日本で初めてだということで、警察やJRでは今後も同様の訓練を重ねていく方針です。