将来のiPhoneやApple Watchは総ガラス張りに?アップルが特許取得
かつてアップルのデザイン最高責任者だったジョニー・アイブ氏はガラスを好み、設計を手がけた本社屋アップルパークの壁がガラスになったのもアイブ氏の理想が反映されていると推測されています。アップルがそうした夢を叶えるような、自社製品を全面ガラス張りに特許を取得したことが明らかとなりました。
米特許商標庁が16日(米現地時間)アップルに付与した「ガラス製筐体を持つ電子デバイス」なる特許には全面ガラス張りiPhoneを思わせるイラストが詳細に描かれており、そこには裏表の両面にディスプレイが、端にはタッチスクリーンボタンが確認できます。
特許の文面は「電子機器は、内部容積を規定する6面のガラス筐体を含み、第1のガラス部材と第2のガラス部材とを備える」など、まるでガラス箱の概念をアップルが発明したような抽象的な言葉が連ねられているものです。
さらに「電子機器は筐体内のディスプレイと、第1の壁と4つの周辺壁の少なくとも一部に隣接するディスプレイと、筐体に加えられたタッチ入力を検出するように構成されたタッチ検出システムを含んでもよい」ともあり、要は複数のディスプレイとタッチパネルを備えていいことを意味しているようです。
それに加えて「スマートフォン、ノートPC、タブレットPC」などにも言及されており、MacBookモデルやiPadも想定している模様です。実際、Mac ProやApple Watchを思わせるイラストも添付されています。
アップルは特許を取得しても製品化しない事例が多いことはよく知られており、新たな特許も「社内で全面ガラス張りのデバイス研究が進んでいる」以上の可能性を示すものではありません。特に外に持ち歩くiPhoneは落としてディスプレイあるいは背面を割ってしまいがちであり、まして筐体全面がガラスになれば恐ろしいことにもなりそうです。
とはいえ、開発中と見られるハイエンドMac miniは上部がプレキシガラス素材になる可能性も噂されています。屋内かつ据え置きで使うデスクトップMacなどには、いずれ全面ガラス張りが実現するのかもしれません。
Source:USPTO
via:Patently Apple