田中敦子『攻殻機動隊』26年来のチームに感慨 大塚明夫と山寺宏一は「ナイト」
声優の田中敦子、大塚明夫、山寺宏一が13日、都内で行われた『攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争』の公開記念舞台あいさつに出席し、「ブランクは全く感じさせず、明るい現場でした」収録について感慨深い思いを語った。
本作は士郎正宗の原作コミック「攻殻機動隊」を起源とし、アニメーション、ハリウッド実写映画などさまざまな作品群が展開されている「攻殻機動隊」シリーズの最新作で、フル3DCGアニメ「攻殻機動隊 SAC_2045」のシーズン1を再構成した劇場版。イベントにはシリーズのオリジナルキャストである田中、大塚、山寺に加え、新キャストの潘めぐみ、そして、スペシャルゲストとしてマヂカルラブリーの野田クリスタル、村上も登壇した。マヂカルラブリーは本作の内容にちなみ、公安9課の敵であるポスト・ヒューマンにふんして登場した。
田中は本シリーズで26年来のチームを組む、大塚、山寺について「このメンバーで会うのは久しぶり。初回の収録から楽しくて楽しくて。収録があっという間に過ぎていきました」と収録現場の様子を紹介。「ブランクもあったので不安もみなさんあったと思いますが、実際にはブランクは全く感じさせず、明るい現場でした」と述べ、大塚、山寺の存在についても「昔からお兄さんのようにナイトのように両脇にいてくれた。頼りにしていました」と笑顔を見せた。
大塚も「26年も経つと思うとそんなに若かったのかって。現場に入ると、嘘のように、あっという間に、当時の僕たちが想いを込めてつくった(本シリーズの)あの空間が立ち上がった。古くからやっていた人たちが作る空気を魔法のように感じた」と回顧。山寺も「本当に不思議な感覚でした。そんなに間が空いていたかなって思うほど」とにこやかに収録を振り返り、「最初は不安もありましたが、みんなで声を出すとあっという間に攻殻の世界に入れた」と語った。
潘は「攻殻機動隊 SAC_2045」からキャストに加わったが、「(本シリーズは)昔から観させてもらっていた世界でもあり、最初は緊張していましたが、デビュー当時から見ていた先輩たちと一緒にできると思うと逆に楽しみになって」と本作の収録に心を躍らせつつ挑んだとのこと。田中も「攻殻の現場は男性が多いのですが、潘ちゃんは本当に可愛くて華があって……。スタジオが明るくなって幸せでした」と潘の参加を歓迎した。
マヂカルラブリーの2人は終盤に登壇。野田は矢口サンジ、村上はシマムラタカシにふんして登場。野田は「矢口サンジはほぼ僕ですね」とコスプレの完成度を自賛したが、「でもシマムラは絶望的ですね」と村上をいじって笑いをとっていた。(取材・文:名鹿祥史)
映画『攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争』は全国20館にて2週間限定劇場公開