津軽の郷土料理「けの汁」とは?自宅で作れるレシピをご紹介!

津軽の郷土料理「けの汁」とは

けの汁は青森県の津軽地方で伝わる代表的な郷土料理です。小正月の1月15日は女正月とも言われています。津軽ではお嫁さんがこの日はゆっくり休めるようにと、あらかじめけの汁をたくさん作り置きしてから里帰りをする、という保存食の役割もあります。

主な材料

けの汁は、根菜や山菜などの野菜を細かく刻み、合わせみそで味付けをします。大根やにんじん、ごぼう、わらびやふき、ぜんまいに加え、油揚げや高野豆腐と、たっぷりの具材を使うのが特徴的です。

各家庭や地域によっては、こんにゃくや大豆をすりおろして入れるところもあります。大きめの鍋にたくさん作り、何日かに分けて食べるため、温めなおすほど味わい深くなるのも魅力です。

名前の由来

けの汁という名前の由来は諸説あります。ただ、津軽地方では「粥(かゆ)」を「け」と呼ぶことから「粥の汁(かゆのしる)」がなまって、けの汁になったとされています。

けの汁のレシピ

調理時間:40分

けの汁のレシピをご紹介します。野菜がたっぷり入って体が温まるけの汁。具材は細かく刻むので、子供でも食べやすい料理です。津軽の郷土料理を自宅で楽しんでみてくださいね。

材料(4人分)

・大根……1/4本
・にんじん……1/2本
・ごぼう……1/2本
・しいたけ……2本
・こんにゃく……200g
・ふき水煮……50g
・わらび水煮……50g
・大豆水煮……100g
・高野豆腐……1枚
・油揚げ……1枚
・合わせみそ……大さじ5杯
・和風顆粒だし……小さじ1杯
・水……1200cc

下ごしらえ

・こんにゃくは5mm角に切り、熱湯で2~3分ゆで、水気を切っておく
・高野豆腐はたっぷりの水に浸し、戻しておく
・油揚げは熱湯をかけ、油抜きをする
・大豆水煮の水気を切っておく

作り方

1. 具材を5mm角に切る

大根、にんじん、ごぼう、しいたけ、ふき水煮、わらび水煮、油揚げ、高野豆腐を5mm角に切ります。先にごぼうから切り、2~3分水にさらしてください。

2. 鍋で煮込む

大きめの鍋に、和風顆粒だしと水、大豆水煮以外のすべての具材を入れます。煮立ったら弱火にし、アクが出てきたら取ってください。具材がやわらかくなるまで、15~20分ほど煮込みます。

3. 合わせみそと大豆水煮を入れる

具材がやわらかくなったら、大豆水煮を入れ、合わせみそで味付けをします。弱火で3分様子を見ればOKです。

4. 盛りつける

お椀に盛りつけて完成です。材料が多いため、作るのが大変そう……と思われがちですが、具材を細かく切って煮込むだけなのでとっても簡単。さまざまな具材の旨みが出るので、味付けも合わせみそとだしだけで十分です。

芯から温まるけの汁を作ってみよう

津軽の郷土料理けの汁のレシピをご紹介しました。根菜や山菜などの野菜それぞれの旨みや味わいがギュッと詰まった汁物です。どこかなつかしいホッとする味わいに、心も体も温まりますよ。

温めなおすことで深みやコクが増すので、作り置きにぴったりです。自宅に居ながら地方の伝統に触れる「けの汁」、ぜひ作ってみてはいかがでしょうか。