女優の高橋メアリージュンが、きょう1日に放送されるカンテレ・フジテレビ系ドラマ『アバランチ』(毎週月曜22:00〜)第3話の見どころなどを語った。

高橋メアリージュン=カンテレ提供


主人公・羽生誠一(綾野剛)が所属する謎に包まれたアウトロー集団・アバランチ(Avalanche=雪崩)の活躍を描く同ドラマ。高橋は、アバランチメンバーで元自衛官の明石リナを演じ、第3話ではリナの過去に大きく関係する作戦が描かれる。

これまで羽生と双璧を成すアバランチの武闘派・リナを演じてきた高橋。撮影現場について、「リナ的にはハードなシーンの撮影が続いていますけど、メアリー的には楽しいですね」と笑顔。「特に綾野さんは常に今出来るベストを探っていて、刺激を受けますね」と、良い作品作りを追求する座長・綾野についても語った。

初回放送前に行われた取材会で綾野から絶賛され、視聴者からも大きな反響があったアクションシーンについては、「ずっとガッツリとアクションをやりたいという願望があったので、今回すごくうれしかったです」と心境を明かした上で、「ハイキックがそれほど褒められると思っていませんでした」と反響に驚いた様子。さらに、これまで数多くのアクションシーンを演じてきた綾野と福士との共演ということで、「緊張感もありますし満足に思えることはないですね。2人をうならせるようなアクションをできるようになるために、もっと頑張らなきゃと思っています」と意欲を示す。

これまで1話ごとに、大山(渡部篤郎)に近い要人の悪事を暴く姿が描かれてきた今作について、高橋自身は一話完結の勧善懲悪ドラマとしては捉えていない様子。「アバランチはダークヒーローに見えるけど、それぞれの正義を信じたすごくピュアな人たちの集まりだと思います。“なぜみんなアバランチに参加したのか?”“この日本にアバランチができた背景とは?”という、正義がテーマの人間ドラマとしても楽しんでいただけたら」と視聴者に呼びかけた。

そして、「1・2話とクールで強い印象を与えていましたが、第3話は初めて弱い部分も含めた感情をさらけ出します」と予告している。

高橋のコメント全文は、以下の通り。

――ここまでの撮影を振り返っていかがですか?

リナ的にはハードなシーンの撮影が続いていますけど、メアリー的には楽しいですね。クリエイティブに対して妥協しない姿勢が、すごく良い現場だなと思います。特に綾野さんは常に今出来るベストを探っていて、刺激を受けますね。

――リナというキャラクターについてはどんな風に捉えていますか?

言葉数は少ないけれど、本当に奥深い女性だと思います。1・2話とクールで強い印象を与えていましたが、第3話は初めて弱い部分も含めた感情をさらけ出します。

最初に藤井監督とそういった人物像について共有していたので、あまりしゃべらない分、リアクションや目のお芝居で表現できたらと思っていました。ですから、クールなリナ像を崩さないために、現場でみんなが楽しそうにアドリブをしていても乗らないように我慢し続けました(笑)

――アクションシーンも話題になっていますが、ご自身としては反響をどう感じていますか?

ずっとガッツリとアクションをやりたいという願望があったので、今回すごくうれしかったです。6年ほど前からキックボクシングを習い始めていて、この作品のオファーをいただいてからはほぼ毎日通っています。でも、ハイキックがそれほど褒められると思っていませんでした。ジムで基礎をすごく教えていただいていたのと、義理の弟(妹・高橋ユウの夫でK-1ファイターの卜部弘嵩)の影響で、生の格闘技はたくさん見ていたので、難しいですけどそこからイメージしながら取り組んでいます。でも、私のなかではもっともっと頑張りたいんです。完璧なアクションを見せる綾野さんや、今回はそういったシーンはないですけど、すごくアクションが得意な福士さんが見ている前ですので、緊張感もありますし満足に思えることはないですね。2人をうならせるようなアクションを出来るようになるために、もっと頑張らなきゃと思っています。

――高橋さんが思う作品全体の見どころについて教えてください。

一つの事件、行動、発言に対するみんなのリアクションに個性が表れているように、アバランチはダークヒーローに見えるけど、それぞれの正義を信じたすごくピュアな人たちの集まりだと思います。ですから、このドラマを、毎話悪を懲らしめる事件モノとしてではなく、“なぜみんなアバランチに参加したのか?”“この日本にアバランチが出来た背景とは?”という、正義がテーマの人間ドラマとして楽しんでいただけたらと思いますし、目が離せない展開が続きますので楽しみにしていてください。