Apple

今週末にアップルが2021年第4四半期(7〜9月)業績を発表し、iPhone売上は前年同期比で47%増、Macは2%と微増ながらも過去最高を更新しています。とはいえ、クックCEOは年末商戦後もチップ不足が改善されるかどうか確信が持てないと述べており、新型MacBook ProやiPhone 13シリーズ、それに「アップルの布」ことポリッシングクロス(31日現在の出荷日は10〜12週間後)の品薄もしばらく続くのかもしれません。

第3世代iPhone SEは4.7インチ液晶のまま?からApple Watch Series 8は血糖値測定機能を搭載?まで、最新アップルの噂をまとめてお届けします。

第2世代AirPods Proと称される画像が公開。充電ケースにスピーカー穴、「探す」アプリで音が鳴らせる?

MacRumors

第3世代AirPodsが26日に発売される直前に、第2世代AirPods Proと称される画像が公開されました。AirPods Proの後継モデルも1年越しに噂されていますが、目に見えるイメージが届けられたのは恐らく初のことです。

今回の画像にあるイヤホン本体は、現行モデルとほぼ同じデザインであり、下部から突き出たステム(持ち手部分の軸)もそのまま。大手メディアBloombergが何回か報じてきた「ステム部分がなくなり、耳穴にはまり込む」ものとは似ても似つきません。

とはいえ変化は一応あり、イヤホンの下側にあった光学センサー(黒い楕円)部分がなくなっています。第3世代AirPodsは光学センサーから肌検出センサーに移行することで「バックやポケットも肌として誤検出」を排していましたが、第2世代AirPods Proも同じ進化を遂げることは十分あり得そうです。

かたや充電ケースには「側面に金属製のループ」および「底側にスピーカーらしき穴」という目立った変化あり。それぞれ「ストラップを取り付けられる」と「“探す”アプリでケース本体を発し、居場所を知らせる」ことに対応すると推測されています。

次期AirPods Proに関しては、モーションセンサーを強化してフィットネス・トラッキングに重点を置くとの噂もありました。

おりしも「Apple Fitness+」が11月4日から米国に続いて15カ国で提供開始されるものの、いまだに日本は対象外です。そちらは新機能SharePlayに対応して「友人と一緒にエクササイズできる」ことも可能となりますが、第2世代AirPods Proと合わせて日本でも提供を期待したいところです。

次期 MacBook Air予測画像が公開。「薄くて軽い」美学をより追究

Ian Zelbo/Jon Prosser

いよいよ性能も価格もプロ向けの新型MacBook Proが発売された後に、「お手ごろ価格のわりに高性能」なM1 MacBook Airの後継モデルに注目が集まっています。

今回の予測画像は、数か月前に次期MacBook Airの予想CGを公開した有名リーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)Jon Prosser氏とIan Zelbo氏コンビによるもので、その後の噂話を盛り込んだ最新アップデートとなっています。

おもな更新は、長らく定着していたウェッジ(くさび)型すなわち「奥は分厚く手前は薄く」から、背面から前面にかけて均一な厚さになっているということ。新型MacBook Proのデザインが箱っぽく変更されたのと同じ方向性と思われます。

また外部ポートも充実しており、現行AirでのThunderbolt 3×2構成が、次期モデルではThunderbolt 4×2+MagSare充電端子へと強化されているとのこと。Thunderboltポートの数こそ変わりませんが転送速度がアップし、しかもMagSafeを追加することで充電のために貴重な外部ポートを埋める必要もなくなりそうです。

ただし物議を醸しそうなのが、新型MacBook Proにも追加されたノッチ(画面上部の切り欠き)が盛り込まれているところです。とはいえ、同時にミニLEDバックライト技術も採用されれば画面もはるかに見えやすくなると予想され、すぐにノッチにも慣れるのかもしれません。

Apple Watch Series 8(仮)の血糖値測定センサーをサプライヤーが開発中の噂

今年のApple Watch Series 7では新たな健康関連センサーの追加はありませんでしたが、2022年のSeries 8(仮)では非侵襲性、つまり注射針で採血の必要がない血糖値測定センサーが搭載される可能性は何度かささやかれてきました。そのための技術を、アップルのサプライヤーが開発中との噂話です。

その新技術とは、台湾DigiTimesによれば短波長赤外線センサーとのこと。ちなみにアップルを主要な顧客とする英スタートアップも、赤外線を照射して血圧や血糖値を読み取るデジタル健康センサーシステムをテスト中と発表していました。

ハイテク各社がスマートウォッチ市場で競争を繰り広げるなか、「どの企業が血糖値測定機能を最初に搭載するか」は焦点の1つとなりつつあります。今年初めにサムスンもMITとの共同研究に基づき「Galaxy Watch 4」に搭載すると噂されたことがありますが、結局は実現していません。

米Wall Street Journalもアップルが血糖値測定センサーを研究しているとしつつも、ここ数年はあまり進展がないと報じていました。来年モデルはそちらよりも、有名アナリストMing-Chi Kuo氏も予測している体温測定機能が有力かもしれません。

第3世代iPhone SEは4.7インチ液晶のまま?画面が大きい「SE Plus」は2023年以降の可能性

Apple

iPhone SEの第3世代は2022年に発売がほぼ確実視されていますが、画面サイズやフォームファクターについては見解が分かれています。そんななか、現行モデル(第2世代)から引き続きiPhone 8ベースとなり、4.7インチ液晶画面のままだというアナリスト予測が伝えられています。

ディスプレイ専門アナリストRoss Young氏いわく「2022年にLCD(液晶)iPhoneが発売され、SE Plusと呼ばれ、(iPhone)8と同じく4.7インチ画面で5G対応」だと聞いたとのこと。さらに5.7〜6.1インチLCDのiPhone SE3は2024年に延期されたとも付け加えています。

Young氏の予想は、一見すれば先日の「iPhone SE3はXR(6.1インチ画面)ベース」との噂話と矛盾するかのようです。が、「2022年に4.7インチiPhone SE3」「それ以降に6.1インチ画面のiPhone SE Plus」だとすれば辻褄が合うはず。過去にアップルが「Plus」ブランドを大画面モデルに使ってきたことを考えると、この命名方法が妥当とも思われます。

これまでの噂話をざっとまとめると、「iPhone SE3」は第2世代モデルのプロセッサをiPhone 13シリーズと同じA15 Bionicに載せ替えて5G対応、「iPhone SE Plus」は画面が大きくなり(第6世代iPad miniのように)側面ボタンにTouch IDを内蔵といったところです。

新型コロナ禍がしばらく続く見通しのもとでは、マスクしながらでもロック解除できる指紋認証が人気を維持しそうです。

新型MacBook Proのノッチ、メニューバーの挙動がおかしいと示す動画が公開

新型MacBook Proのノッチにメニューバーが隠れる問題、アップルは解決策を用意済み

Quinn Nelson氏

新型MacBook Proの画面上部にあるノッチ(切り欠き)は、アップルいわく「コンテンツを表示できるスペースを広げるスマートな解決方法」とのこと。が、いち早く製品を入手したYouTuberから、ノッチ周辺で表示やマウスの挙動がおかしいとの報告がありました。

ひとつには、アプリメニューが長くてノッチの左右にまたがる場合、マウスポインタがノッチの後ろを通過できずに引っかかる。あるいはノッチの中に入り込んだり隠れてしまったり、アプリごとに挙動が一貫していないというもの。

もう一つは、ステータスメニュー表示の一部がノッチに隠れてしまい、見えなくなる項目があるという現象です。実証に使われたアプリの開発者は、ステータス表示には標準的な手法を使っており、何も変わったことはしていないとコメントしていました。

その後、この問題につきアップルは対策済みだったことが判明しました。すなわちアプリの「内蔵カメラ(ノッチに収納されている)の下に収まるようスケール」オプションを有効として、macOSやアプリの表示領域を全体的に縮小するというアプローチです。このさい、アスペクト比をそのまま維持するためか、タテ方向のみならず横方向も縮小されることになります。

アップルによれば「Macとの互換性を保つために開発者がアプリを更新」すると、このオプションが表示されなくなるとのこと。iPhoneではノッチが年を追うごとに小さくなっており、2022年のiPhone 14(仮)では一部モデルで消滅するとの噂もありますが、Macでは「今後ノッチに合わせてアプリを設計・更新してください」というスタンスを取る模様です。