新型MacBook Proのノッチにメニューバーが隠れる問題、アップルは解決策を用意済み
新型の14インチおよび16インチMacBook Proの画面上部にはノッチ(切り欠き)、アップルいわくカメラハウジング(FaceTime HDカメラが収納されているため)が追加されています。しかしmacOS Montereyあるいはアプリ側が対応できていないためか、ノッチの後ろにメニューバーの一部が隠れるなどおかしな挙動が報告されていました。
こうしたノッチ問題につき、アップルはすでに解決策を用意していたことを明らかにしました。ただし「ノッチの下に収まるよう、表示領域を小さくする」という方向です。
アップル公開した最新サポートドキュメントによると、アプリの「内蔵カメラの下に収まるようにスケール」オプションをオンにすると、ディスプレイの表示領域が調整され、メニューバーの項目がノッチの下に配置され、常に表示されるようになるとのことです。
本オプションは新型MacBook Pro限定のもの。これをオンにするにはFinderアプリを開き、サイドバーの「アプリケーション」をクリック。次に目的のアプリを右クリックして「情報を見る」を選び、開いた情報ウィンドウで「内蔵カメラの下に収まるようにスケール」のチェックボックスを有効にします。
要するにmacOSやアプリの表示領域をノッチの下に収まるように小さくして、ノッチ左右を使わないようにするということ。アップルが言うところの「ノッチはコンテンツを表示できるスペースを広げるスマートな解決策」との理念を台なしにしている印象もありますが、ともあれ違和感は去ってくれるようです。その効果のほどは、下記のツイートで実演されています。
Good news for notch haters! If you've got an app (or apps) with menus that collide with the notch, just Get Info on the app, and enable "Scale to fit below built-in camera".
- Joseph from Sketch (@Jatodaro) October 27, 2021
While the app is running (even in the bg), your display is scaled.#Apple#M1Pro#M1Max#MacBookPro2021pic.twitter.com/nlGqkFkXAH
またアップルは、「Mac との互換性を保つために開発者がアプリを更新すると、「内蔵カメラの下に収まるようにスケール」設定が表示されなくなります。アプリの開発者に連絡して、更新プログラムが利用可能か予定されているかを確認できます」と付け加えています。
つまりノッチ周りの表示がおかしいのは、アプリ開発者の更新が追いついていないため(アップルに責任はない)と認識している模様です。
Source:Apple
via:MacRumors