エントリーモデルの5Gスマホ「arrows We F-51B」をチェック!

NTTドコモは5日、FCNT(旧:富士通コネクテッドテクノロジーズ)製の5G対応エントリースマートフォン(スマホ)「arrows We F-51B(アローズ ウィー エフゴイチビー)」を2021年12月上旬以降に発売すると発表した。

また同社は6日、オンラインにて「2021-2022冬春 新商品に関する記者説明会」を開催し、arrows We F-51Bを含む8機種のスマホと1機種のノートパソコン(PC)を「2021-2022冬春モデル」としてラインナップすることを発表した。

すでに発売に先立ってドコモショップや量販店などのドコモ取扱店および公式Webストア「ドコモオンラインショップ」では事前予約を開始している。本体価格は2万円程度を見込んでいるということで低価格帯ではあるものの、現時点での詳細な販売価格は未定となっている。

今回はこの記者説明会の後に開催されたメディア向けタッチ&トライ会場でarrows We F-51Bの実機を試すことができたので、写真や動画を交えながらレポートする。なお、FCNTの「arrows We」はNTTドコモの他にもau向け「arrows We FCG01」およびSoftBank向け「arrows We」も販売される予定だ。


arrows We F-51Bの本体正面



arrows We F-51Bの本体背面。左からネイビー、ホワイト、パープル、レッド

本体サイズは約147mm(高さ)×約71mm(幅)×約9.4mm(厚み)、重量は約172g、ディスプレイは約5.7インチ HD+(720×1520)のTFT液晶を搭載。本体のカラーバリエーションは「ネイビー」「ホワイト」「パープル」に加え、ドコモオンラインショップ限定カラーとなる「レッド」の合計4色で展開する。

本体は国内メーカー製の泡タイプのハンドソープまたは国内メーカー製の家庭用液体タイプの台所用洗剤を使用してまる洗いができる他に、アルコールによる除菌も可能で清潔な状態で利用できる。まる洗いや除菌については細かな注意事項もあるため、製品の取扱説明書やNTTドコモの製品ページ(https://www.nttdocomo.co.jp/product/f51b/)で、あらかじめ確認しておくことをおすすめする。

また、FCNTが実施した「高さ1.5mから26方向でコンクリートに落下させる試験」をクリアしており、画面割れにも強い。タッチ&トライ会場では画面に圧力をかけるデモスペースが用意されていた。


arrows We F-51Bの展示ブース



画面に圧力をかけるデモンストレーション

展示ブースに用意されたハンドプレスにはarrows We F-51Bがセットされており、手動で圧力をかけて画面割れに強いことを体験できるデモスペースが設けられていた。筆者や他の記者、説明員が実際に試していたところ10kg強〜20kg強の圧力を幾度となくかけていたが、画面や本体が変形するなどの影響は見受けられなかった。


本体正面向かって左側面(上)と右側面(下)(画像=上)、上部側面(上)と下部側面(下)(画像=下)

本体正面に向かって左側面上部にはnanoUIMカード(4FF)とmicroSDカードのスロット、右側面には電源キーと上下(音量)キーを搭載。上部側面には3.5mmイヤホンジャックを、下部側面にはUSB Type-C端子とスピーカー備えている。

本体左側面のカードスロットはSIMピンを使わずに指で開閉できる仕様。また、microSDカードは1TBまでのmicroSDXCカードに対応している。


背面の指紋センサー



背面上部



背面下部



背面のリアカメラ

背面には指紋センサー、FeliCaポート、アウトカメラ、LEDフラッシュを搭載しており、中央にはNTTドコモのロゴ、下部にはarrowsのロゴと型番(F-51B)の記載がある。生体認証は指紋認証のみとなっており、顔認証には対応していない。

アウトカメラは、約1310万画素の広角カメラと約190万画素のマクロ(接写)カメラを搭載している。


前面上部中央にインカメラを搭載



前面下部

前面上部のしずく型ノッチ(切り欠き)には約500万画素のインカメラを搭載する。ディスプレイ周囲を囲む額縁部分(ベゼル)に物理ボタンが搭載されていないため、約5.7インチというディスプレイサイズを実現している。


arrows We F-51B ネイビーを手に持ったところ(正面)



arrows We F-51B ネイビーを手に持ったところ(背面)



arrows We F-51B ホワイトを手に持ったところ(正面)



arrows We F-51B ホワイトを手に持ったところ(背面)



arrows We F-51B パープルを手に持ったところ(正面)



arrows We F-51B パープルを手に持ったところ(背面)



arrows We F-51B レッドを手に持ったところ(正面)



arrows We F-51B レッドを手に持ったところ(背面)



主な特長が記載されたポップ

内蔵バッテリーは4000mAhを搭載する。IPX5/8の防水性能およびIP6Xの防塵性能に加え、前述の通り独自の落下試験(高さ1.5mから26方向でコンクリートに落下させる試験)の他、米国国防総省の調達基準(MIL-STD-810H)の23項目に準拠した試験を実施、クリアしている。


すべてのアプリ一覧画面



「arrowsオススメ機能」の画面(画像=左)、「優先ネットワークの種類」の画面(画像=右)

「arrowsオススメ機能」には、「シンプルモード」や「プライバシーモード」「ジュニアモード」「迷惑電話対策機能」「文字入力設定」「緊急時ブザー」「洗い方」など特長的な機能の設定や使い方解説が確認できる。

シンプルモードの搭載や初心者向けというとどうしても年配者向けのイメージが強くなるが、今回から新たに搭載されたプライバシーモードは、通常のホーム画面とは異なるホーム画面(壁紙)の設定、着信通知オフや特定アプリの非表示設定ができるなどプライベート用途とビジネス用途で使い分けることができる。

また、アプリや使用時間の上限、使用できない時間帯の設定といった「使用制限の設定」をかけることができるジュニアモードも搭載している。本体で保護者登録をした後、「小学生」「中学生」「高校生」のいずれかを選択してarrows We F-51Bの使用制限を設定できる。なお、このジュニアモードは「あんしんフィルター for docomo」とセットで利用する機能となっている。

このように、年配者だけでなく様々な世代で普段使いのスマホとして便利で安心して利用できる機能を数多く搭載している。


「デバイス情報」の画面(画像=左・中央)、「ストレージ」の画面(画像=右)

OSはAndroid 11、チップセット(SoC)はQualcomm Snapdragon 480(2.0GHz+1.8GHzのオクタコアCPU)、内蔵メモリー(RAM)は4GB、内蔵ストレージ(ROM)は64GBを搭載する。前述の通り、外部メモリーは最大1TBのmicroSDXCまで対応する。

モバイルネットワークはSub6(サブシックス:6GHz未満の低周波数帯)の5Gで下り最大1.9Gbpsおよび上り最大218Mbps、4G LTEで下り最大694Mbpsおよび上り最大75Mbpsに対応し、無線LAN(Wi-Fi)はIEEE802.11a/b/g/n(Wi-Fi 4)/ac(Wi-Fi 5)に、BluetoothはVersion 5.1に対応する。

ハイレゾやFMラジオにも対応しており、FMラジオは別途イヤホンケーブルを用意する必要がある。なお、ワンセグやフルセグ、ワイヤレス充電には対応していない。

最後に会場の説明員に主な特長を聞いてみた他に、ジュニアモードについても操作や解説をしてもらった動画を紹介する。





記事執筆:2106bpm(つとむびーぴーえむ)


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