クリエイティブシェフズボックス2030「未来のレシピ」の受賞レシピ決定!最優秀レシピに輝いたのは…
「未来のレシピ」の受賞レシピがついに決定!
世界食料デーの10月16日(土)に “2030年の食のあり方” をテーマにした「クリエイティブシェフズボックス2030」が開催!イベント開催にあたり、2021年9月16日(木)~10月2日(土)まで、“未来のレシピ” の公募がおこなわれました。
Creative Chefs Box 2030 「未来のレシピ」とは?
応募対象者は、39歳以下のシェフまたは調理師専門学校の生徒。食料の無駄をなくす(食品ロス削減)または、より多くの野菜を使用(プラントベース)の2つからどちらかを選択して製作するのが基本条件です。
さらに基本条件に加えて、3つの加点条件も。サステナビリティ「変える力」、クリエイティビティ「伝える力」、見た目の「魅了する力」を評価ポイントに審査されました。
優秀賞は「最優秀賞」、「macaroni賞」、「IDEAS FOR GOOD賞」の3つ。
【最優秀レシピ】haishop cafe 前田真吾さん「未利用魚とお野菜のお寿司」
最優秀賞に選ばれたレシピは、お寿司がテーマ。基本条件は食料の無駄をなくす(食品ロス削減)。定置網漁法で水揚げされたのに市場に出せない未利用魚と、農薬や化学肥料を使わずそこに暮らすさまざまな生物の力を借りて作られたお米(玄米)が使用されています。
出し殻の昆布や鯵のアラまで余すことなく使用することで食品ロス削減、持続可能なお米の生産、生物多様性の未来を考えて作られたレシピです。
また、野菜は半径80km以内で調達。地産地消でカーボンフットプリントの削減が可能です。
【macaroni賞】ボッテガブルー 榊原光咲さん「秋野菜ギュッ~モンブランのおかずキッシュ~」
macaroni賞に選ばれたレシピは、まるでスイーツのようなキッシュ。基本条件は、より多くの野菜を使用(プラントベース)に該当します。
地産地消、自家農園で栽培された無農薬の旬の野菜が使用されており、低カーボンフットプリントに繋がります。また野菜は、皮や種までベジブロスとして使用し食材ロス削減に。
さらに、環境保護の観点からお肉、卵、乳製品は不使用のヴィーガン料理に仕上げています。
【IDEAS FOR GOOD賞】PIZZERIA GTALIA DA FILIPPO 江口弘展さん「里山の恵みと知恵」
IDEAS FOR GOOD賞に選ばれたのは、鹿肉を使用したレシピ。基本条件は、食料の無駄をなくす(食品ロス削減)に該当します。
メイン食材に鹿肉(ベターミート)を使用することで、年間200億と言われている害獣被害を軽減し、野生動物と人間生活のバランスを取り戻すことに繋がると考えられたレシピ。
新釜の余熱で火入れし無駄なエネルギーの使用をなくすことでCO2の排出を抑制、また薪窯の灰を釉薬として使用したオリジナルプレートに盛り付けられています。産業廃棄物となる灰までもお皿として循環させた一品です。
受賞は逃したものの、魅力的なレシピが続々!
La genuinità del pane(パンの真価)
基本条件は、食料の無駄をなくす(食品ロス削減)。古くなったパンやコーヒーの出がらし、フルーツの皮、種など、本来なら廃棄されてしまう食材がふんだんに使用されたデセール(スイーツ)です。食材の無駄を出さないことで、食品ロスの削減が可能に。
また、プラントベースで生態系の保全にも配慮された国産の有機食材・自然農法で作られた桃などが使用されています。
夏のベジパフェ~エビのチュイル添え~
基本条件は、食料の無駄をなくす(食品ロス削減)。食材は地産地消で、カーボンフットプリントの削減と、海老や枝豆の殻・かぼちゃの種まで使用して食品ロスの削減が可能です。
また、海老はASCの養殖認証がされているものを使用し、水産資源や生態系の持続可能にも繋がりますよ。
※ASCとは、環境に負担をかけず地域社会に配慮して操業している養殖業に対する国際的な認証制度。
鹿肉のマイタケプロテアーゼ風~柿のソースを添えて~
基本条件は、食料の無駄をなくす(食品ロス削減)。メイン食材に鹿肉(ベターミート)と、地元の野菜、通常なら廃棄される規格外の舞茸や熟れすぎた柿などが使用されています。
鹿肉を使用することで農作物の被害を抑え、環境保護と食材ロス、カーボンフットプリントの削減が可能。
できることから行動してより良い未来に繋げよう!
2030年の食のあり方に光が見えてくるような “未来のレシピ”。「未来のレシピ」の受賞レシピはどれもアイデア満載で、受賞したのも納得できるレシピばかりです。また、ファイナリストに選ばれたレシピも素晴らしく、どのレシピも地産地消を意識したり、廃棄されるであろう食材を使用したりと、しっかりと環境に配慮されていましたね。
この機会に、できることからサステナブルな行動を意識して、より良い未来に繋げてみませんか?