あと入れでシャキシャキ!河井美歩さんが教える「ホタテと長芋の塩レモンピラフ」【調理家電でラク家事ごはん #20
シャキシャキ食感が楽しい。ホタテと長芋の塩レモンピラフ
料理家の河井美歩さんに、炊飯器を使って手軽に作れる秋ピラフのレシピを教えてもらう連載企画。炊飯器にまかせれば、ごちそう感のあるピラフを手間なく作れちゃいますよ。忙しい日の食事にもぴったりです♪
3品目のレシピは「ホタテと長芋の塩レモンピラフ」です。著書『まるごとレモン』(家の光協会)でレモンを使った斬新なレシピをいくつも紹介している河井さん。今回も皮から果汁までを活用して、旬のレモンを残さず使えるレシピです。
調理時間:10分(米の水切りや炊飯の時間、塩レモンの漬け時間などを除く)
「イメージしたのは和食屋さんで食べるような上品なピラフ。レモンのさっぱりとした酸味が爽やかで、特に女性が好きそうな味わいになっています。
今はちょうど国産レモンが旬の時期、手に入れたらぜひ丸ごと使ってみてほしいです。皮も果肉と一緒に細かく刻めば火が通りやすくなりますし、食感も気になりませんよ。今回は下ごしらえで塩レモンを作りますが、何日も漬ける必要はなし!短時間でもレモンの清々しい香りと深みのある旨味を引き出せるので、ぜひ試してみてくださいね。
さらに、同じく秋が旬の長芋を入れて、食感にもアクセントを。一緒に炊き込むのではなくあとから加えることで、シャキシャキとした食感を楽しめます。スタミナ食材である長芋、高タンパク質で低カロリーなホタテを使うので、ヘルシーだけど元気の出るメニューです」
仕上げに三つ葉を混ぜ込めば、見た目も美しいピラフに!栄養たっぷりのひと皿は、自分自身や家族の健康維持にも役立ちそうです。
材料(2人分)
・米……2合
・レモン……1/2個
・ホタテ(ほぐし身)……1缶
・長芋……150g
・三つ葉……適量
・塩……小さじ2/3杯
・酒……大さじ1杯
・オリーブオイル……大さじ1杯
・こしょう……適量
下準備
・米を洗ったらザルにあげ、水を切って30分ほどおく(古米の場合は30分ほど浸水させてから水を切り、30分おく)
・レモンは1/4個分を米粒の1/3程度まで細かくみじん切りにして、塩を混ぜ合わせて30分おく。残りのレモンは果汁を絞り、皮をすりおろしておく
・長芋は1cm角に、三つ葉は細かく刻んでおく
作り方
1. 炊飯器に材料を入れる
水(分量外)、酒、レモン果汁、ホタテ缶の汁を合わせて360ccになるように調整します。
合わせた調味液とホタテの身、塩レモン、こしょうを炊飯器の内釜に入れ、しっかりと混ぜます。
表面を平らにならしたら、オリーブオイルを入れて炊飯します。
「オリーブオイルが米の表面をコーティングしてくれるので、パラっとした炊きあがりになります。よりピラフっぽい仕上がりにしたいときは、このひと手間を加えてみてくださいね」
2. 長芋を加える
炊きあがったら刻んだ長芋を加え、5分ほど蒸らします。
「長芋を入れて蒸らせば、食感を残しつつ、余熱で温めることができます。後ほど三つ葉を加えてかき混ぜるので、この段階では上にのせるだけで十分です」
3. 三つ葉を入れてかき混ぜる
三つ葉を加えて、やさしくかき混ぜ合わせたら器に盛り付けます。
ホタテの旨味がきいて、手の込んだ味わいに
炊飯器を開けた瞬間に香る華やかなレモンの香り。ホタテ缶を汁ごと使ったからか、出汁の旨味がぎゅっと詰まった、贅沢な味わいでした。
「和風ピラフですが、仕上げにチーズやアボカドをのせると一気に洋風になります。ぜひいろいろと試してください。保存するときは三つ葉を加えずに冷凍保存するのがおすすめです。三つ葉は食べるときに食べる分にだけ加えるほうが水っぽくならず、おいしさが長続きしますよ」
ひとつのメニューでさまざまなアレンジができるのはうれしいところ。河井さん曰く、3合でもおいしく作れるそうなので、多めに作ってトッピングを変えながら楽しんでもよさそうですね。
次回は「ごぼうとベーコンの炊き込みピラフ」
さて、次週紹介するのは「ごぼうとベーコンの炊き込みピラフ」です。和食の食材というイメージが強いごぼうが、バターやベーコンと合わせることですっかり洋風の味わいに!ごぼうレシピのバリエーションを増やしたい人もチェックしてみてくださいね。
文・取材/大瀧 亜友美
撮影/植松 富志男(macaroni編集部)