なぜレンタカーは「わナンバー」を使う? 激レアな「れ」も存在! 特殊なナンバー事情とは
レンタカーには「わ」以外に「れ」も使われている?
クルマを所持していない人でも手軽に利用できるレンタカーは、多くの人の交通手段として活用されています。
レンタカーといえば「わナンバー」が一般的ですが、沖縄県や北海道など、一部の地域では「れナンバー」も使用されています。「わ」と「れ」には意味に相違などあるのでしょうか。
一般的にレンタカーのナンバーといえば「わ」を思い浮かべる人も多いかもしれません。
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しかし、全国レンタカー協会の担当者によると、登録車において「わ」以外に「れ」が使用されている地域としては、北海道や沖縄県などに存在するといいます。(軽自動車の事業用では「り」と「れ」が使用される)
前述の全国レンタカー協会が公表している「運輸支局別レンタカー車両数」によると、2021年3月末の時点で「札幌ナンバー」では3万4291台、「沖縄ナンバー」では3万2467台ものレンタカーが登録されています。
沖縄県で「れナンバー」が使用されている理由には、レンタカーの増加により「わナンバー」の登録車台数が上限まで使い切ってしまったことが挙げられます。
かつて、内閣府沖縄総合事務局は「沖縄は日本でも有数の観光地ですが鉄道が無いため、観光に来た方は主にレンタカーを利用して観光をすることになります。そのため、レンタカーの登録台数が本州に比べて多くなっており、2015年2月に『わナンバー』を使い切ってしまったため小型乗用自動車(通称5ナンバー)に『れナンバー』を使っています」と説明していました。
また、同じように「れナンバー」のレンタカーが見られる北海道では、1990年代の後半まで「れ」を使用しており、その後ほかの都府県にあわせて「わ」を使用していましたが、2013年に「わ」を使い切ってしまったことをきっかけに、現在では再度「れ」を使用しているようです。
では、もし「わ」と同様に「れ」も使い切ってしまったら、次のナンバーはどうなるのでしょうか。
国道交通省自動車局の担当者は、次のように話します。
「ナンバープレートは、地名・3桁の分類番号・ひらがな・4桁の番号を組み合わせて発行しています。
ナンバーが枯渇しないように3桁の分類番号で調整しているため、今後新たなひらがなを使用するということは、いまのところ予定にありません。
また、実際に現在枯渇しそうなひらがなもなく、今後も分類番号のバリエーションを増やしていく予定です」
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なお、レンタカーなどに「わナンバー」が使われる理由について、他区分で使用されていないため、見分けが付けやすかったというのが有名な説です。
しかし、前出の国土交通省の自動車局の担当者は、「規則に基づいて決まっておりますが、『わ』と『れ』を採用した理由については不明となっています」と説明しています。
現在、「れナンバー」は北海道や沖縄県で使用されるため、本州で見ることができればラッキーといえるかもしれません。