いけす懐石 築地竹若

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 (株)竹若(資本金5000万円、登記面=東京都中央区築地4-7-5、代表諏訪部浩通氏)は、9月1日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 当社は、1988年(昭和63年)2月に設立された飲食店の経営業者。主力の和食・料亭業態では、「いけす懐石 築地竹若」池袋店や「銀座 松玄 凛」などを展開するほか、スイーツ・ベーカリー業態では「竹若ベーカリー」なども手がけていた。そのほか、巻き・握り寿司や海鮮丼をメインとする「築地 竹若」東京駅GRANSTA店や、肉料理やパスタをメインとする「PASTA&TAPASウォルプタス」などを展開し、2018年1月期には年売上高約25億1000万円を計上していた。

 その後は、店舗の閉店などがあったものの、一定の業容は維持し2020年1月期の年売上高は約21億4600万円を計上していた。同年2月にはジャスダック上場のステーキレストランを運営する(株)あさくま(TDB企業コード:400162707)の100%子会社になり運営を行っていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により事業環境が大幅に悪化。2021年3月までに主力の和食・料亭業態の店舗を全店閉鎖するなか、4月に債権者説明会を開催し取引先に債権放棄を要請するなどして、4月30日をもって休眠化することを目指していた。しかし、店舗における多重リースが発覚。調査を進めていたが、債権者からの債権放棄の同意が得られず、当社の親会社である(株)あさくまが7月14日開催の取締役会において、当社について破産手続き開始の申し立てを行うことを決議していた。

 負債は債権者約62名に対し約9億8000万円だが、今後変動する可能性がある。