「黒い雨」判決の影響にも注目 伊方原発広島裁判
「黒い雨」の判決確定でより注目されるのが内部被ばくを争点とする伊方原発裁判です。
きょう(30日)、24回目の口頭弁論が開かれました。
【被爆者 堀江壮原告団長(80)】
「私自身、黒い雨を浴びた者の一人なんで、他人事ではありません。
(判決確定は)大きな大きな推進力になりますね」
この裁判は、伊方原発で事故が起きた際の健康や生活への影響は人格権を侵害するとして、
住民側が全面的な運転差し止めを求めているものです。
きょう(30日)の口頭弁論では
原告側が「福島では畜産業界にも大変な被害が出た。原発を止めきれいな瀬戸内海を守りたい」などと
意見陳述しました。
原発訴訟においては、内部被ばくの危険性をめぐって電力会社などと住民側の主張に科学的な隔たりも大きいだけに
「黒い雨」判決の確定が、今後にどう影響するか注目されています。