大雨被害 「メドたたない…」復旧進むも土砂災害に警戒 広島
大雨で土砂崩れや浸水などの被害を受けた地域では住民が片付けに追われています。
(澤和輝記者)
「土砂崩れから5日が経ちました。現場では19日も朝から重機などを使って土砂の撤去作業が行われています」
広島市西区田方では、19日も雨が降る中住民が自宅の前に溜まった土砂を片付けていました。
(住民)
Q地盤も緩んでいるが「まだね、怖いよね」
工事関係者によりますと山側のエリアはまだ手付かずで、復旧作業が終わるまで1カ月ほどかかるということです。
広島市は復旧作業を手伝う災害ボランティアを市内在住者に限って受け入れると発表、22日から活動を始める予定です。
一方、安芸高田市では住民が浸水被害に遭った家具や畳などを仮置場になっている公園に運び込みました。
(住民)
「粘土です、今、床を乾燥させるようにしている。床下浸水でかなり水が入りましたから」
安芸高田市では19日朝までに住宅の浸水被害が157件確認されています。
氾濫した多治比川の近くで床上浸水の被害に遭ったこちらの住宅、13日朝から少しずつ浸水が始まり一時は膝上まで達しました。
高台にある親戚の家に避難していましたが15日から知人らの手を借りて片付けを始めました。
(住民)
Q片付けのめどは
「めどは立たないですね立てんといけんけど、まだまだですね。力が強い人たちばかりなので重たい物を持ってくれてとても助かっています」
住宅以外にも各地で被害が出ています。
(高橋勇介記者)
「福山市を流れる芦田川です。増水の影響で橋が流されてしまっています」
福山市駅家町の下山守橋は橋の半分近くの約40mが流されました。
この橋は増水した時に水の中に沈む潜水橋で3年前の西日本豪雨でも被害を受け、福山市が約3600万円かけ先月復旧したばかりでした。
(花房吾早子記者)
「北広島町を流れる出原川に来ています。保育所の隣に架かる橋が大雨の影響で真っ二つに割れています」
(吉弘翔アナウンサー)
「民家の裏山が崩れ落ち土砂が敷地内に流入しました。現在は2次被害を防ぐためブルーシートがかけられています」
広島地方気象台によりますとこれまでの大雨で地盤が緩んでいるため、引き続き土砂災害に警戒が必要です。