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 東京・広尾の「ROAST HORSE(ローストホース)」と言えば、グルメな人の間で密かに話題の会員制馬肉専門店。筆者も一度足を運んだことがありますが、次から次へと出てくる馬肉料理は忘れ難いおいしさでした。

 そんなローストホースと、プロのアスリートを食で支えるプロジェクト「ベルメシ」が共同開発した「SPICY HORSE CURRY(スパイシーホースカレー)」をご存知でしょうか? ローストホースで使用される最高ランクの馬肉のみを贅沢に使用したレトルトカレーで、低カロリーかつ低脂質、さらに高タンパク、高鉄分といいとこづくめのカレーなんです。

 普段、馬肉を使ったカレーを食べる機会はまずないので、人気店が開発したとはいえその味が気になるところ。肉の臭みはないのか、カレーとしてのクオリティはどうなのかなど、実食した感想をご紹介しましょう。

3種類のフレーバーを食べ比べして感激&昇天!

各フレーバーが1種類ずつ入った3食セット(2980円)で販売されている

 スパイシーホースカレーに使われるのは、高級な馬肉とスパイスだけ。「PLAIN(プレーン)」「PUMPKIN(パンプキン)」「TOMATO(トマト)」の3種類がセットになっています。

 3食で2980円で送料が350円となると、1食あたり1000円ちょっと。レトルトカレーで1000円はなかなかのお値段なので、買う価値があるかどうか真剣に吟味したくなりますね。

 このセットには別添えで疲労回復、整腸作用、体温の上昇、口臭予防などの効能があると言われているカルダモンが同梱されています。カレーに好きな量をかけることでスパイシーな香りが増し、食欲を刺激するそうです。

レトルトカレーとは思えない本格的な味わい

1食は200gで407kcalなので、一般的なカレーよりもカロリーは低め。タンパク質58.0g、脂質7.6g。食生活を意識している人にもオススメ

 最初に食べたのはプレーンです。タンパク質量が58gもあるカレーで、馬肉自体の融点が低いので胃もたれもしにくいのだとか。

 通常のレトルトカレーと同様、湯煎もしくは電子レンジで温めるだけで食べられます。今回は白米に合わせましたが、酢飯に合わせて「しゃりカレー」にするのもアリだそう。

一見するとキーマカレーのように汁気が少ないドライタイプ

 汁気が少なく感じたものの、スプーンに取ると馬肉がたっぷり使われていることがよくわかります。ひと口食べてみると……かなりあっさりした印象。カレー自体には少しの酸味と甘みを感じましたが、時間が経つと少しだけ辛さがやってきます。

カレーなのに脂っこさを一切感じないのは馬肉ならでは。別添えのスパイスを加えるとより本格的なカレーになる

 これまで肉でいえば牛・鶏・豚肉のカレーしか食べた経験がないので、正直、馬肉特有の脂のさっぱり感に筆者は少し物足りなさを感じたのも事実。これはシンプルがゆえかもしれません。とはいえ、節制中なら積極的に食べたいと思えるカレーです。

 逆に、普段から食べたい! と思ったのが、パンプキンとトマトです。いずれもそれぞれの野菜が馬肉カレーと上手く調和して、カレーとしてのポテンシャルを引き上げているように感じます。

パンプキンは生クリームやとろけるチーズをちょい足しすると、さらに旨みが引き立つ

 かぼちゃの自然な甘みが楽しめるパンプキンは、辛さはほぼ感じません。しかし、かぼちゃの甘味と馬肉の相性が思いのほか良く、これまで食べたことのないおいしさです!

 トマトは爽やかな酸味が特徴。このカレーに関しては、馬肉の味はかなり控えめなので、馬肉を食べ慣れていない人でも食べやすく感じるでしょう。

トマトには、バジルやパルメザンチーズを加えるといい。また、パスタに合わせたり、カナッペにしたりするなどのアレンジも可能

 かぼちゃやトマトを馬肉に合わせるという発想がなかったので、食べる前は半信半疑でしたが、いずれも想像を超えるおいしさがありました。とくに、暑い季節にはトマトの酸味が食欲をそそります。

トマトは少し辛さが口に残る程度。ほかのカレーよりも少し水分は多め

 今回、3種類のスパイシーホースカレーを試食して感じたのは、「カレー上級者向けのカレー」だということです。それと同時に、「馬肉を食べ慣れていない人にもぴったりなヘルシーカレー」でもあります。スパイシーホースカレーで馬肉の可能性をぜひ感じてみてください。

●DATA

SPICY HORSE CURRY

https://spicy-horse-curry.stores.jp