県内は、きょう（１３日）未明から大雨となり

広島市では一時警戒レベル５に相当する大雨特別警報が発表されました。

西日本に停滞する活発な前線の影響で断続的に激しい雨が降った県内。

【広島地方気象台】

「命の危険が迫っているためただちに身の安全を確保しなければならない状況」

気象庁は、（１３日）午前８時４５分広島市に大雨特別警報を発表。

また、県内では線状降水帯による非常に激しい雨が降り続きました。

広島市に出された大雨特別警報は、（１３日）午後１時に「大雨警報」に切り替わりましたが、

土砂災害の危険度は高い状況が続いています。

【湯崎英彦知事】

「西日本豪雨と同様の危険な気象状況となっています。

あなたや大切な方の命を守るために、速やかに（避難）行動を開始してください」

江の川上流では氾濫が発生。

川の近くを通る県道にも水が迫りました。

中には通り抜けるのを躊躇する車も…

【吉弘翔アナウンサー】

「安佐北区を流れる鈴張川です。茶色く濁った水が勢いよく波を打ちながら流れています。

ご覧のように道路は崩落しガードレールは川に流されそうになっています」

安佐北区を流れる鈴張川や、安芸高田市を流れる多治比川などでは

一時、氾濫危険水位を超えました。

安佐北区、安芸高田市、北広島町には

「警戒レベル５」にあたる「緊急安全確保」が発表され、

住民は避難所で不安な時間を過ごしました。

【避難した男性】

「不安しかないです今。石畳か何かでつくられた水路に石がごろごろと流れてきたり

庭の方に水が入ってきたり、ちょっと怖い」

【避難した女性】

「雨が小康状態になると水位も下がってくるけど

今回は下がることなくどんどん増えていったので

家が今どうなっているかわかりません」

安芸高田市甲田や北広島町都志見では

降り始めからの降水量が２００ミリを超え、

あす正午までに予想される２４時間降水量は

多いところで２００ミリとなっています。

県内では、９日に上陸した台風９号による大雨で、

地盤が緩んでいるところも多く、

気象台は土砂災害が起こりやすい状況が１週間程度続くとして警戒を呼びかけています。