県内では8月15日にかけ大雨となる見込みです。気象台は土砂災害などに警戒を呼びかけています。

西日本に停滞している前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、中国地方は大気の状態が非常に不安定となっています。

広島県内では、昼前にかけて局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降り、その後も断続的に激しい雨が降る見込みです。

13日朝、北広島町有田、丁保余原、石井谷、本地、壬生の2253世帯4835人を対象に、警戒レベル5「緊急安全確保」が発表されました、洪水などに警戒が必要です。

また、安芸高田市を流れる多治比川では氾濫危険水位を超えました。

2548世帯に対し「警戒レベル4」にあたる「避難指示」が発表されています。

また、広島市安佐南区、安佐北区、佐伯区の一部地域でも、土砂災害や河川氾濫の危険性が高いとして「警戒レベル4」にあたる「避難指示」が出ています。

降り始めからの降水量は、安芸太田町内黒山で132.5ミリ、安芸太田町加計で127ミリ佐伯区湯来で125ミリなどを観測。(13日午前7時半現在)

14日午前6時までに予想される24時間降水量は多いところで200ミリとなっています。

9日に呉市付近へ上陸した台風9号による大雨で、北広島町八幡、北広島町大朝などでは平年の8月の1カ月分の降水量を上回りました。

地盤が緩んでいるところも多く、少しの雨で災害が起きる危険性が高まっています。

前線は8月16日の週にかけて日本付近に停滞する見込みで、気象台は土砂災害などに警戒を呼びかけています。