シャオミ最上位スマホ「Mi 11 Ultra」がガチで凄い! びっくりするほど簡単に月が撮れる「スーパームーン」モードを試した
Xiaomi(シャオミ)は、2019年12月に日本市場に本格参入して以降、立て続けに新機種を投入している。SIMフリーモデルや大手通信事業者(キャリア)向けモデルに加え、8月には日本独自仕様の「Japan Edition」もau向けとして発売する。
そんなシャオミの現時点での最上位モデルは「Mi 11 Ultra(ミー イレブン ウルトラ)」だ。グローバル市場では4月から販売が開始されているが、残念ながら今のところ日本市場では未発売モデルなのだ。
シャオミのスマートフォンは、カメラのスペックもさることながら、標準カメラアプリに多彩な撮影モードを搭載しているのが特徴だ。
これは日本市場に投入されているモデルでも同じことがいえる。しかも、新しい機種が投入される毎に撮影モードやカメラ機能が向上しており、まさに日進月歩しているのだ。
そんなシャオミのスマートフォンの中で最上位に位置付けられる「Mi 11 Ultra」もユニークな撮影モードをいくつも搭載している。
今回はそんな「Mi 11 Ultra」の一風変わった撮影モードを紹介していく。
■超ハイスペックなカメラと多彩な撮影モード
まずは簡単にMi 11 Ultraに搭載されているリアカメラの仕様を紹介する。リアカメラは広角、超広角、望遠の3つのカメラを搭載している。
Mi 11 Ultraのリアカメラ
・約5000万画素CMOS「Samsung GN2」(1/1.12型、1画素1.4μm、2.8μm4-in-1スーパーピクセル)/広角レンズ(F1.95、8Pレンズ)
・約4800万画素CMOS「Sony IMX586」(1/2.0インチ、1画素0.8μm、1.6μm4-in-1スーパーピクセル)/超広角レンズ(F2.2、7Pレンズ、画角128°)
・約4800万画素CMOS「Sony IMX586」(1/2.0型、1画素0.8μm、1.6μm4-in-1スーパーピクセル)/望遠レンズ(F4.1、光学5倍ズーム、ハイブリッド10倍ズーム、デジタル120倍ズーム)
3つとも高画素なカメラを備えており、どれもメインカメラといえる性能にまず驚かされる。
Mi 11 Ultraの標準カメラ内の撮影モード配置編集画面
標準カメラアプリを起動して、撮影モードをチェックしてみた。
・プロ
・ビデオ
・写真
・ポートレート
・夜景
・50M
・ショートビデオ
・パノラマ
・ドキュメント
・Vlog
・スローモーション
・タイムラプス
・ムービー効果
・長時間露光
・スーパームーン
・マルチカメラ
・クローン
これら17種類もの撮影モードが用意されている。また、「写真」や「ビデオ」モード内には「マクロ」モードでの撮影も可能で、「プロ」モードでは「RAW」を選択することもできる。
「ポートレート」モードではボカしレベルの調整やフィルター機能のような「シネマティック効果」や美肌レベルの調整ができる「ビューティ」、16種類の撮影効果が選択できる「フィルター」機能も搭載する。「シネマティック効果」と「フィルター」を併用することはできないが、それ以外は併用できる。
■特殊な撮影が可能なユニークな撮影モード
多彩な撮影モードの中でも特にユニークな撮影モードを紹介しよう。
左から「長時間露光」、「マルチカメラ」、「クローン」の各撮影モードを起動した画面
シャッターボタンを押して撮影をスタートし、再度シャッターボタンを押して撮影を終了する「長時間露光」モードは、光の軌跡や星空などの撮影に特化した撮影モードだ。
リアカメラの5種類の画角とフロントカメラを合わせた6種類から2つを選択して同時に動画撮影ができる「マルチカメラ」機能もユニークな撮影モードだ。動画撮影中に静止画を撮影できるほか、2画面に分割する「複合」モードもしくは2画面をそれぞれ1本の動画として記録できる「別々」モードも用意されている。
静止画もしくは動画のいずれかを選択し、1人の人物を1画面で複数撮影できる「クローン」は、撮影にコツがいるものの、うまく撮影できるととても個性的な写真や映像を作ることができる。
■月が簡単に撮影できる「スーパームーン」モード
上記で紹介したユニークな撮影モードは、実は日本市場向けに発売されているSIMフリースマートフォン「Redmi Note 10 Pro(レッドミー ノート テン プロ)」にも搭載されている。
ただし「マルチカメラ」モードについては、Redmi Note 10 Proでは「デュアルビデオ」モードとなっており、リアカメラの1つの画角およびフロントカメラを利用した2画面分割撮影のみに対応している。
「スーパームーン」モードの画面。左から「スーパームーン」モードの標準画面、「シルエット」選択画面、「テキスト」選択画面
ここからは、さらに驚きのトンデモ機能「スーパームーン」モードを紹介していく。
この「スーパームーン」モードは、Redmi Note 10 Proにも搭載されていない撮影モードで、ひとことで言うと月撮影に特化したモードだ。使ってみないとわかりにくいモードなので実際に月を撮影してみた。
60倍ズーム(画像=左)、選択した「シルエット」に月を合わせている画面(画像=右)
通常、月を撮影する場合は、
・高倍率ズーム
・明るさ調整で極力「暗い」設定
これら2つの条件が必須だ。
というのも、普通に夜空に浮かぶ月を撮影しても、月が白飛びしてしまうからだ。
白飛びを抑えるためには可能な限り「暗い設定」にする必要がある。
加えて、遠くの月を撮影する場合、等倍だととても小さい。ズームで寄ることで月を大きく撮影できる。
これらの条件を満たすために、マニュアルモードの手動設定で暗くし、最大倍率で月までズームするわけだが、それでもスマートフォンのカメラではうまく撮影できない。
裏ワザとしては、高画素数なカメラを搭載しているモデルならば、月が小さく写っていても、トリミングで月を切り取って大きく見せることができる。しかし、これも撮影後の手間はかかる。
スマートフォンのカメラで月を撮影するということは、それほどまでに手間がかかるのだ。もちろん手間をかけたところで、うまく撮影できないことも珍しくはない。
しかし、Mi 11 Ultraの「スーパームーン」モードでは、
・最大60倍までのズームで十分に拡大して撮影できる
・カメラを月に向けるだけで最適な明るさにしてくれる
これらの要素で、簡単に月を綺麗に撮影できるのだ。
しかも、ただ撮影できるだけではなく、「シルエット」といういわゆるフレーム機能や「テキスト」機能によって、月の写真に情緒ある演出を加えることもできる。
まさに至れり尽くせりな月の撮影モードなのだ。
そんな「スーパームーン」モードで撮影した写真がこちらだ。
「スーパームーン」モードで月を撮影
「シルエット」を設定して月を撮影
「シルエット」と「テキスト」を設定して月を撮影
「テキスト」を設定し、ズーム倍率を低くして月を撮影
・月にカメラを向けるだけで自動で明るさを調整してくれる
・高倍率ズームができる
この2点がとにかく驚きだ。
簡単に撮影できることに加え、これがスマートフォンで撮影できてしまうことに衝撃を覚える。60倍までズームすると手ブレが大きく撮影するのに一苦労だったが、少しずつズーム倍率を下げていくと手ブレも次第に小さくなっていく。
筆者は、スマートフォンのカメラで月を綺麗に撮るということを考えたこともなかったため、余計に衝撃を受けてしまったかもしれない。
これなら、雷(落雷)なども撮影できる機能が搭載されるのではないだろうか?
そんな将来の新機能にも期待を寄せてしまうほどだ。
スマートフォンのカメラ機能は今後もどこまで進化するのか、想像するだけでも楽しみだ。
最後に、Mi 11 Ultraの標準カメラアプリの使い方を解説した動画も紹介する。
・シャオミの120倍ズームが凄すぎる! 最上位スマートフォンカメラの見せる景色が異次元だった
・The Pinnacle of Smartphone Photography: Mi 11 Ultra Launches Globally – Mi Blog
執筆:S-MAX編集部 2106bpm
そんなシャオミの現時点での最上位モデルは「Mi 11 Ultra(ミー イレブン ウルトラ)」だ。グローバル市場では4月から販売が開始されているが、残念ながら今のところ日本市場では未発売モデルなのだ。
シャオミのスマートフォンは、カメラのスペックもさることながら、標準カメラアプリに多彩な撮影モードを搭載しているのが特徴だ。
これは日本市場に投入されているモデルでも同じことがいえる。しかも、新しい機種が投入される毎に撮影モードやカメラ機能が向上しており、まさに日進月歩しているのだ。
そんなシャオミのスマートフォンの中で最上位に位置付けられる「Mi 11 Ultra」もユニークな撮影モードをいくつも搭載している。
今回はそんな「Mi 11 Ultra」の一風変わった撮影モードを紹介していく。
■超ハイスペックなカメラと多彩な撮影モード
まずは簡単にMi 11 Ultraに搭載されているリアカメラの仕様を紹介する。リアカメラは広角、超広角、望遠の3つのカメラを搭載している。
Mi 11 Ultraのリアカメラ
・約5000万画素CMOS「Samsung GN2」(1/1.12型、1画素1.4μm、2.8μm4-in-1スーパーピクセル)/広角レンズ(F1.95、8Pレンズ)
・約4800万画素CMOS「Sony IMX586」(1/2.0インチ、1画素0.8μm、1.6μm4-in-1スーパーピクセル)/超広角レンズ(F2.2、7Pレンズ、画角128°)
・約4800万画素CMOS「Sony IMX586」(1/2.0型、1画素0.8μm、1.6μm4-in-1スーパーピクセル)/望遠レンズ(F4.1、光学5倍ズーム、ハイブリッド10倍ズーム、デジタル120倍ズーム)
3つとも高画素なカメラを備えており、どれもメインカメラといえる性能にまず驚かされる。
Mi 11 Ultraの標準カメラ内の撮影モード配置編集画面
標準カメラアプリを起動して、撮影モードをチェックしてみた。
・プロ
・ビデオ
・写真
・ポートレート
・夜景
・50M
・ショートビデオ
・パノラマ
・ドキュメント
・Vlog
・スローモーション
・タイムラプス
・ムービー効果
・長時間露光
・スーパームーン
・マルチカメラ
・クローン
これら17種類もの撮影モードが用意されている。また、「写真」や「ビデオ」モード内には「マクロ」モードでの撮影も可能で、「プロ」モードでは「RAW」を選択することもできる。
「ポートレート」モードではボカしレベルの調整やフィルター機能のような「シネマティック効果」や美肌レベルの調整ができる「ビューティ」、16種類の撮影効果が選択できる「フィルター」機能も搭載する。「シネマティック効果」と「フィルター」を併用することはできないが、それ以外は併用できる。
■特殊な撮影が可能なユニークな撮影モード
多彩な撮影モードの中でも特にユニークな撮影モードを紹介しよう。
左から「長時間露光」、「マルチカメラ」、「クローン」の各撮影モードを起動した画面
シャッターボタンを押して撮影をスタートし、再度シャッターボタンを押して撮影を終了する「長時間露光」モードは、光の軌跡や星空などの撮影に特化した撮影モードだ。
リアカメラの5種類の画角とフロントカメラを合わせた6種類から2つを選択して同時に動画撮影ができる「マルチカメラ」機能もユニークな撮影モードだ。動画撮影中に静止画を撮影できるほか、2画面に分割する「複合」モードもしくは2画面をそれぞれ1本の動画として記録できる「別々」モードも用意されている。
静止画もしくは動画のいずれかを選択し、1人の人物を1画面で複数撮影できる「クローン」は、撮影にコツがいるものの、うまく撮影できるととても個性的な写真や映像を作ることができる。
■月が簡単に撮影できる「スーパームーン」モード
上記で紹介したユニークな撮影モードは、実は日本市場向けに発売されているSIMフリースマートフォン「Redmi Note 10 Pro(レッドミー ノート テン プロ)」にも搭載されている。
ただし「マルチカメラ」モードについては、Redmi Note 10 Proでは「デュアルビデオ」モードとなっており、リアカメラの1つの画角およびフロントカメラを利用した2画面分割撮影のみに対応している。
「スーパームーン」モードの画面。左から「スーパームーン」モードの標準画面、「シルエット」選択画面、「テキスト」選択画面
ここからは、さらに驚きのトンデモ機能「スーパームーン」モードを紹介していく。
この「スーパームーン」モードは、Redmi Note 10 Proにも搭載されていない撮影モードで、ひとことで言うと月撮影に特化したモードだ。使ってみないとわかりにくいモードなので実際に月を撮影してみた。
60倍ズーム(画像=左)、選択した「シルエット」に月を合わせている画面(画像=右)
通常、月を撮影する場合は、
・高倍率ズーム
・明るさ調整で極力「暗い」設定
これら2つの条件が必須だ。
というのも、普通に夜空に浮かぶ月を撮影しても、月が白飛びしてしまうからだ。
白飛びを抑えるためには可能な限り「暗い設定」にする必要がある。
加えて、遠くの月を撮影する場合、等倍だととても小さい。ズームで寄ることで月を大きく撮影できる。
これらの条件を満たすために、マニュアルモードの手動設定で暗くし、最大倍率で月までズームするわけだが、それでもスマートフォンのカメラではうまく撮影できない。
裏ワザとしては、高画素数なカメラを搭載しているモデルならば、月が小さく写っていても、トリミングで月を切り取って大きく見せることができる。しかし、これも撮影後の手間はかかる。
スマートフォンのカメラで月を撮影するということは、それほどまでに手間がかかるのだ。もちろん手間をかけたところで、うまく撮影できないことも珍しくはない。
しかし、Mi 11 Ultraの「スーパームーン」モードでは、
・最大60倍までのズームで十分に拡大して撮影できる
・カメラを月に向けるだけで最適な明るさにしてくれる
これらの要素で、簡単に月を綺麗に撮影できるのだ。
しかも、ただ撮影できるだけではなく、「シルエット」といういわゆるフレーム機能や「テキスト」機能によって、月の写真に情緒ある演出を加えることもできる。
まさに至れり尽くせりな月の撮影モードなのだ。
そんな「スーパームーン」モードで撮影した写真がこちらだ。
「スーパームーン」モードで月を撮影
「シルエット」を設定して月を撮影
「シルエット」と「テキスト」を設定して月を撮影
「テキスト」を設定し、ズーム倍率を低くして月を撮影
・月にカメラを向けるだけで自動で明るさを調整してくれる
・高倍率ズームができる
この2点がとにかく驚きだ。
簡単に撮影できることに加え、これがスマートフォンで撮影できてしまうことに衝撃を覚える。60倍までズームすると手ブレが大きく撮影するのに一苦労だったが、少しずつズーム倍率を下げていくと手ブレも次第に小さくなっていく。
筆者は、スマートフォンのカメラで月を綺麗に撮るということを考えたこともなかったため、余計に衝撃を受けてしまったかもしれない。
これなら、雷(落雷)なども撮影できる機能が搭載されるのではないだろうか?
そんな将来の新機能にも期待を寄せてしまうほどだ。
スマートフォンのカメラ機能は今後もどこまで進化するのか、想像するだけでも楽しみだ。
最後に、Mi 11 Ultraの標準カメラアプリの使い方を解説した動画も紹介する。
・シャオミの120倍ズームが凄すぎる! 最上位スマートフォンカメラの見せる景色が異次元だった
・The Pinnacle of Smartphone Photography: Mi 11 Ultra Launches Globally – Mi Blog
執筆:S-MAX編集部 2106bpm