XFN-ASIAによると、経営再建中の自動車部品最大手デルファイと同社の時間給労働者3万3000人が加盟する最大労組UAW(全米自動車労組)が早期退職制度の適用をめぐり、労使交渉を進めているが、デルファイの元親会社で自動車最大手のGM(ゼネラル・モーターズ)の広報担当、トニー・シモネッティ氏は8日、労使交渉について、「交渉で何か具体的な合意に至っているかどうかは分からないが、交渉は進展している」と述べた。

  また、オハイオ州のUAW第913支部の交渉担当者であるクライド・シムズ氏によると、交渉内容は、GMとUAWが3月に結んだ早期退職制度に関する労使協定を踏襲している。GMとUAWが3月に合意した協定では、勤続10年以上の時間給労働者は年金支給に加え、退職一時金14万ドル(約1600万円)を、10年未満の労働者は同様に7万ドル(約800万円)、デルファイの勤続30年以上の従業員には同3万5000ドル(約400万円)などが支払われ、また、デルファイの従業員5000人がGMに復帰するとなっている。【了】