真夏のエアコン節電は「日中はつけっぱなし」と“18時以降”のマル秘テクがカギ
思わず誰かにLINEしたくなる! 知って楽しい、おもしろ雑学を2つ紹介。今回は、夏のエアコンの節電テクニックとスイカと塩の美味しい関係について。
日中と夕方以降で使い方を変えるのがコツ
Q 夏になると跳ねあがる電気代。エアコンのおトクな使い方は?
A 日中と夕方以降で使い方を変えるのがポイントです。
いよいよ猛暑本番、この時期、大活躍のエアコンだが、気になるのは電気代だ。総務省の調査によると、夏場の電気代は安い時期と比べると1・3倍近く高くなるという。そこで、もっとも電気代が抑えられるエアコンの使い方を、空調機大手メーカーのダイキン工業に聞いた。
エアコンはスイッチを入れて室温を大きく下げるときにもっとも電力を使うので、暑い日中に何度もつけたり消したりすると電気代が余計にかさむのだ。ところが、夜間は事情が異なるという。
「外の気温が下がり、室内との温度差が小さくなる18時以降は、つけっぱなしにした場合よりも、30分ごとにオン・オフを繰り返したほうが消費電力が少なくなる傾向にあることが実験でわかっています」(由井さん、以下同)
夕方、少し涼しくなってきたと感じたら、とりあえずスイッチを切って30分様子をみてみるのが節電のコツだ。
外出をする場合は、目安として日中だと35分以上、18時以降なら18分以上の外出であれば、一度電源を切ったほうがいいとのこと。
「また、部屋の窓の外にすだれやよしずをかけて日よけすること、室外機の前の風通しをよくすること、室内機のフィルターの掃除をすること、この3点で21・8%も節電効果があったという調査結果もあります。節約のためにはエアコンの使い方だけではなく、まわりの環境にも気をつけてみてください」
甘味やうまみを強調する「塩の対比効果」
Q スイカに塩をかけるとどうしておいしく感じるの?
A 塩のしょっぱさがスイカの甘さを強調させるからです。
スイカのおいしい季節だが塩をかけるとよりおいしく感じるのはなぜなのか。日本味覚協会の水野考貴代表に話を聞いた。
「おいしくなったように感じるのは、少量の塩のしょっぱさがスイカの甘さをより強く感じさせるためです。これは弱い味が加わったときに強い味がより一層強められる『味の対比効果』が働いた結果です」
例えば、トマトの甘味を強調する有塩トマトジュースや、肉のうまみを強調する焼き肉と塩の組み合わせなども同じ原理とのこと。
「対比効果というのは、甘味やうまみが塩味によって強調されるのですが、甘味やうまみと違い、塩味は基本的に塩だけなので、味の対比効果は『塩の効果』といえるかもしれません」(水野さん)
また、スイカと塩の組み合わせは夏バテ対策でも大活躍だ。塩分が加わると、糖分や水分が効率的に吸収されるようになるので、塩のかかったスイカは天然のスポーツドリンクとでもいうものになる。夏場に汗をかいて水分と塩分を失った身体にはまさにうってつけだ。
ではいつも塩をかけたほうがいいのかというと、そうともいいきれない。
スイカに塩をかけるとたしかに甘く感じるようになるが、もともと十分甘いスイカでは塩をかけると甘くなりすぎておいしさのバランスが崩れてしまう可能性がある。
近ごろのスイカは甘いものも多いので、甘い中心部分はそのまま、甘くない皮のほうにだけ塩をかけて食べる、と使い分けるのが正解だ。