同じ米国でプレーする横山の公表を称えた川澄。 (C)Getty Images

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 元なでしこジャパンで、現在は米女子プロリーグ(NWSL)のワシントン・スピリットに所属する横山久美が、6月20日、自身がトランスジェンダーであることを公表した。

 これに対して、東京五輪代表に選出されたなでしこジャパンの岩渕真奈や長野パルセイロの池ヶ谷夏美、フットサル選手の尾田緩奈、バレーボール選手の斎田杏など、各界から続々と共感、エールが寄せられている。

 そして、元なでしこで、2011年の女子ワールドカップ優勝メンバーのひとりで、今はNWSLのゴッサムでプレーする川澄奈穂美は、自身のツイッターで横山が公表した動画を引用。「サッカー選手として魅力満点のヨコだけど、ピッチ上では表現しきれない『横山久美』の魅力が詰まってました」とコメントし、さらには自身のブログで「できることがあればサポートしていきたい」と強い思いを綴っている。
 
 川澄は「勇気を持って、等身大の横山久美を語っています! 私があれこれ言っても仕方ないのでとにかく観ていただきたいです!!」とその勇気ある行動を称え、そして、窓口となった永里優季にも「最高!」と称賛した。

 このほか、LGBTQ、トランスジェンダーといった「性」に関しては様々な問題が包括されていると指摘し、「そういうことに触れた時、少し自分なりに考えたり、隣の人と話してみたり、余裕があれば行動して、みんなでより良い世界を作っていけると良いなって思います」と呼びかけた。

 そして「今後できることがあればサポートしてきたいなと思いました」と横山の行動を進んでサポートしていく意志も明らかに。文末は「ま、別にサポートいらないかもしれませんが、これからも変わらず仲良くしてあげるってことです(上から)」とお茶目に締めくくっている。

 今後も変わらぬ絆を約束する川澄の激励に、横山本人は「なほさんありがとうございます」と返答。感動して涙する絵文字とともに、感謝を伝えている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】川澄が「横山らしい」と称賛した「カミングアウト」の様子