味噌が入ったプラスチックケースを買って開けると、白い紙が入っていて、最初に使う時はまず紙を取って味噌をすくいますが、あなたはその紙をどうしているでしょうか?6月10日放送の『多田しげおの気分爽快!!〜朝からP•O•N』では、「味噌のパックに入っている紙は何のためにあるのか?そして捨てても良いのか?」という疑問について、加藤愛アナウンサーが調査。そこから、意外と知られていない味噌の保存法などについても報告しました。

紙を置いている意味は?

この疑問に答えていただいたのが、マルコメの研究開発本部開発部お客様相談室、中南剛和さん。

そもそも、この紙は何のためにあるのでしょうか?

中南さん「脱酸素剤がお味噌の中に沈んだり埋もれたりしないように、下に敷いているという紙になります」

パックを開けると、2cm角ほどの脱酸素剤が紙の上に乗っかっていますが、脱酸素剤が直接、味噌に触れないよう紙を置いているというわけです。

また、この紙自体には酸化を防ぐなどの効果はなく、ただの紙だそうですので、実は紙を残しておいても意味はありません。

それなら味噌をすくった後は、毎回紙と脱酸素剤を置き直した方が良いのでしょうか。

中南さん「脱酸素剤はもともと狭い所の空気しか吸う力がないので、いったん開封されますと、脱酸素剤も白い紙も必要なくなるので、捨ててしまっていただいて結構です」
 

味噌は冷凍庫でも保存可能

パックを1度開けると、脱酸素剤と紙の威力がなくなることはわかりましたが、その後はどのように保存するのが良いのでしょうか。

中南さん「お味噌は空気に触れますと、表面が乾燥したり酸化して黒く着色したりしますので、白い紙は捨てていただく代わりに、ラップをお味噌の表面にピッタリと貼り付けていただいて、その上からフタをして、冷蔵庫か冷凍庫に保存していただければ良いと思います。

お味噌は凍りませんので、冷凍庫でも大丈夫なんです」

ラップをされる方は少なくないかもしれませんが、意外なのが冷凍庫で保存しても凍らないということ。

例えば、スーパーで安売りをしている時にいくつか買った後、冷凍庫に買い置きの分を入れておいて、普段使う分を冷蔵庫に入れておくという方法もあります。
 

味噌をすくう時のNGアクション

味噌汁はよく食卓にのぼるもので、長時間残り続けるということはないかもしれませんが、放っておくとカビが生えたりはしないのでしょうか。

中南さん「お味噌は乾いた道具ですくってくださいっていうのがあるんですよ。

よくお味噌汁を作る時に、おたまでお味噌をすくってお鍋で溶かして、味をみると『ちょっと薄いな』といって、濡れたままのおたまでそのまますくい取るということが普通に想像できるところなんですけど。

実は濡れたおたまで味噌をすくうというのが問題でして、水分がお味噌の表面に付いて、そこからカビが発生するということがございます」

紙を残すかどうかよりも、普段のおたまの扱い方に気をつけた方が、味噌をおいしくいただくコツのようです。
(岡本)
 

多田しげおの気分爽快!!〜朝からP・O・N
2021年06月10日07時43分〜抜粋(Radikoタイムフリー)