捨てられない人におすすめな3つのこと。60代ミニマリストも実践
ものを減らしたい、すっきりさせたい! と思いながらも、なにから手をつけていいかわからない。また、そもそも捨てることが苦手で行動に移せない、という人も多いはず。
とくに年齢が上がってくると、老後にも備え、できるだけ身軽にしておきたいものですよね。そこで、現在60代、カナダ在住のミニマリストでブロガーの筆子さんに「片づけられない人が最初にやるべきこと」について教えてもらいました。
連休中に片づけられなかった人にもおすすめです。
片づけが苦手な人にやってみてほしい3つのこと(※写真はイメージです)
長年部屋をきれいにしたいと思っているのに、そうできない人が、最初にやるといいことを3つご紹介します。
今よりもっとシンプルに暮らしていきたいな。だけど、やり方がわからないし、なんだか、めんどくさい。そんな人は、早速、今日から試してみてください。
不用品を捨てると、家の中はすっきりしますが、捨てることが苦手なら、いきなり捨てなくても構いません。というより、あまり気がすすまないと思います。それより、家の中にものを入れないことを意識するといいですよ。
まずは、おまけをもらうのをやめてください。
日本は、売り手側が販売促進をするために、粗品、景品、付録をつけることがきわめて多いもの。なにも意識していないとすぐおまけがたまってしまいます。
わが家も日本に住む母が小包を送ってくれることがありますが、先日届いた小包には、なんと、頼みもしないのに、卓上カレンダーが3つも入っていました。
1つは使用することにし、使わないと決めたカレンダー本体は裏が白紙なのでメモ紙にしました
郵便局のもの、製薬会社のもの、健康食品会社のもの。すべておまけです。
ミニマリストになる前の私もそうでしたが、ものを捨てることが苦手な人は、意図して買ったわけではない、無料のおまけすら捨てられません。こうしたおまけは、ひとつひとつは小さくても、数が増えれば、家の中のごちゃごちゃの元となります。
いらないおまけは断る。
このルールを徹底すると、ものは減っていきます。「ただでくれるから」と、いらないものを余計にもらうのもやめてください。カタログやダイレクトメールを、順番に停止するのも効果的です。
(※写真はイメージです)
なかなか片づけに着手できないのは、「一気に、大量に、どーんと捨てなければいけない」という思い込みがあるからです。
片づけは、とても大変な作業だから時間が必要だし、私にはそんな時間はないな。今度の週末にやろう、今やっていることが終わったらやろう。こんなふうに思うから、いつまでたっても、ものを捨てる作業を始められないのです。
まとめて捨てようとせず、1個でいいから、できるだけ早く、捨て始めてください。おすすめは、毎日1つずつ捨てることです。
「1つぐらいじゃ、らちがあかない」と思いがちですが、「たくさん捨てなきゃ」と思いながら、なにもやらないくらいなら、“1日1捨て”を継続したほうが、部屋は片づいていきます。
ものを捨てるのが苦手なのは、捨てた経験が少ないからです。やったことがなければ、うまくできないのは当たり前なのです。不用品を手放すことも、スキルの1つ。毎日捨てる行動を積み重ねれば、だんだんうまくなります。
大量に捨てようとせず、少しでいいから、毎日コンスタントに捨ててください。なにを捨てていいのかわからない人は、前述した、おまけ類を捨てるといいでしょう。自分でお金を出して買ったわけではないので、本来は不用なものです。捨てても困りません。
あなたの家にも、今年の初めにもらったカレンダーが余っているかもしれませんね。カレンダーや手帳、ボールペン、メモ帳、粗品でもらった皿、フードコンテナー、ラップ類。ゴミにするのが忍びないなら、寄付してください。粗品のたぐいを海外支援に使っているNGO/NPOもあります。
朝一番に捨てる、会社から戻ったら捨てる、夜、戸締まりをチェックするときに捨てる、など捨てる時間を決めておくと忘れません。
粗品やおまけは全部捨てちゃったし、次はなにを捨てたらいいのかな? そんなふうに思ったら、家じゅうの平らな面をきれいにすることを心がけてください。たとえば、ダイニングテーブル、キッチンのカウンター、居間にあるテーブル、勉強机、作業台、ソファの上、ベッドの上、床。
筆子さん宅のダイニングテーブル
こうした平面が、スッキリしていると、多少ほかがごちゃごちゃしていても、部屋がきれいに見えます。まず、ゴミや不用品を全部捨てて、そこにあるべきではないものを、あるべき場所にもどします。
平面の上には、そこにないと困るものを置いてください。平面は水平面だけではありません。垂直面のチェックも忘れずに。すなわち、冷蔵庫の扉や側面です。垂直面にも、なくてもいいものを飾ったり、貼ったりする人がたくさんいます。とっくに期限が切れたクーポン券を、おみやげでもらったマグネットで冷蔵庫にくっつけていませんか?
冷蔵庫の扉や側面がきれいだと、台所が広く見えますよ。
部屋をきれいにしたいと思いながら、なかなか行動に移せない人に簡単な片づけ方を紹介しました。どれもシンプルなことですが、継続すれば、威力を発揮します。ぜひ、お試しください。
●教えてくれた人
1959年生まれ、カナダ在住。60代のミニマリストな主婦ブロガー。夫と娘の3人家族で娘は独立し現在夫と2人暮らし。人気ブログ「筆子ジャーナル
」では持たない暮らしに関する情報を発信。著書に『1週間で8割捨てる技術
』『それって、必要? いらないものにしばられずに、1週間で人生を変える30の方法
』(ともにKADOKAWA刊)、最新刊は『書いて、捨てる! モノと心の“ガラクタ”を手放せる4つのノート
』(大和出版刊)
とくに年齢が上がってくると、老後にも備え、できるだけ身軽にしておきたいものですよね。そこで、現在60代、カナダ在住のミニマリストでブロガーの筆子さんに「片づけられない人が最初にやるべきこと」について教えてもらいました。
片づけが苦手な人にやってみてほしい3つのこと(※写真はイメージです)
なかなか部屋をきれいにできない人が最初にやるべき3つのこと
長年部屋をきれいにしたいと思っているのに、そうできない人が、最初にやるといいことを3つご紹介します。
今よりもっとシンプルに暮らしていきたいな。だけど、やり方がわからないし、なんだか、めんどくさい。そんな人は、早速、今日から試してみてください。
●その1:おまけをもらうのをやめる
不用品を捨てると、家の中はすっきりしますが、捨てることが苦手なら、いきなり捨てなくても構いません。というより、あまり気がすすまないと思います。それより、家の中にものを入れないことを意識するといいですよ。
まずは、おまけをもらうのをやめてください。
日本は、売り手側が販売促進をするために、粗品、景品、付録をつけることがきわめて多いもの。なにも意識していないとすぐおまけがたまってしまいます。
わが家も日本に住む母が小包を送ってくれることがありますが、先日届いた小包には、なんと、頼みもしないのに、卓上カレンダーが3つも入っていました。
1つは使用することにし、使わないと決めたカレンダー本体は裏が白紙なのでメモ紙にしました
郵便局のもの、製薬会社のもの、健康食品会社のもの。すべておまけです。
ミニマリストになる前の私もそうでしたが、ものを捨てることが苦手な人は、意図して買ったわけではない、無料のおまけすら捨てられません。こうしたおまけは、ひとつひとつは小さくても、数が増えれば、家の中のごちゃごちゃの元となります。
いらないおまけは断る。
このルールを徹底すると、ものは減っていきます。「ただでくれるから」と、いらないものを余計にもらうのもやめてください。カタログやダイレクトメールを、順番に停止するのも効果的です。
●その2:1つでいいから毎日捨てる
(※写真はイメージです)
なかなか片づけに着手できないのは、「一気に、大量に、どーんと捨てなければいけない」という思い込みがあるからです。
片づけは、とても大変な作業だから時間が必要だし、私にはそんな時間はないな。今度の週末にやろう、今やっていることが終わったらやろう。こんなふうに思うから、いつまでたっても、ものを捨てる作業を始められないのです。
まとめて捨てようとせず、1個でいいから、できるだけ早く、捨て始めてください。おすすめは、毎日1つずつ捨てることです。
「1つぐらいじゃ、らちがあかない」と思いがちですが、「たくさん捨てなきゃ」と思いながら、なにもやらないくらいなら、“1日1捨て”を継続したほうが、部屋は片づいていきます。
ものを捨てるのが苦手なのは、捨てた経験が少ないからです。やったことがなければ、うまくできないのは当たり前なのです。不用品を手放すことも、スキルの1つ。毎日捨てる行動を積み重ねれば、だんだんうまくなります。
大量に捨てようとせず、少しでいいから、毎日コンスタントに捨ててください。なにを捨てていいのかわからない人は、前述した、おまけ類を捨てるといいでしょう。自分でお金を出して買ったわけではないので、本来は不用なものです。捨てても困りません。
あなたの家にも、今年の初めにもらったカレンダーが余っているかもしれませんね。カレンダーや手帳、ボールペン、メモ帳、粗品でもらった皿、フードコンテナー、ラップ類。ゴミにするのが忍びないなら、寄付してください。粗品のたぐいを海外支援に使っているNGO/NPOもあります。
朝一番に捨てる、会社から戻ったら捨てる、夜、戸締まりをチェックするときに捨てる、など捨てる時間を決めておくと忘れません。
●その3:平面をきれいにする
粗品やおまけは全部捨てちゃったし、次はなにを捨てたらいいのかな? そんなふうに思ったら、家じゅうの平らな面をきれいにすることを心がけてください。たとえば、ダイニングテーブル、キッチンのカウンター、居間にあるテーブル、勉強机、作業台、ソファの上、ベッドの上、床。
筆子さん宅のダイニングテーブル
こうした平面が、スッキリしていると、多少ほかがごちゃごちゃしていても、部屋がきれいに見えます。まず、ゴミや不用品を全部捨てて、そこにあるべきではないものを、あるべき場所にもどします。
平面の上には、そこにないと困るものを置いてください。平面は水平面だけではありません。垂直面のチェックも忘れずに。すなわち、冷蔵庫の扉や側面です。垂直面にも、なくてもいいものを飾ったり、貼ったりする人がたくさんいます。とっくに期限が切れたクーポン券を、おみやげでもらったマグネットで冷蔵庫にくっつけていませんか?
冷蔵庫の扉や側面がきれいだと、台所が広く見えますよ。
部屋をきれいにしたいと思いながら、なかなか行動に移せない人に簡単な片づけ方を紹介しました。どれもシンプルなことですが、継続すれば、威力を発揮します。ぜひ、お試しください。
●教えてくれた人
【筆子(ふでこ)さん】
1959年生まれ、カナダ在住。60代のミニマリストな主婦ブロガー。夫と娘の3人家族で娘は独立し現在夫と2人暮らし。人気ブログ「筆子ジャーナル
」では持たない暮らしに関する情報を発信。著書に『1週間で8割捨てる技術
』『それって、必要? いらないものにしばられずに、1週間で人生を変える30の方法
』(ともにKADOKAWA刊)、最新刊は『書いて、捨てる! モノと心の“ガラクタ”を手放せる4つのノート
』(大和出版刊)