みなさん「推し(=他人に薦めたいほど好きな人や作品)」はいますか? 芥川賞でも『推し、燃ゆ』が選ばれるなど、「推し」という言葉が身近になってきました。

ステイホーム中も多くの人の心の支えになった「推し」の存在ですが、「推し」がいるとどんなよいことや困ることがあるのか、ESSE読者の「推し」あるあるエピソードをピックアップしてご紹介します。


読者が実感する“推し活”のメリット、デメリットを紹介!(※写真はイメージです)

吉沢亮、JO1、人気YouTuber…みんなの「推し」を大発表!



ESSE読者約300人に、「推し」についてのアンケートをとったところ、約半数が「推しがいる!」とのこと。その一部を熱いコメントとともにご紹介します。

「『キングダム』を見て以来、吉沢亮さんにハマってます。あんなに美しい顔立ちの人、いないと思います」(群馬県・42歳・アルバイト)

「中村倫也さんが好きです。朝ドラの前にも、いろんなドラマやCMに出ていて、まさにカメレオン俳優。アラジンの歌声もとてもすてきだなと思いました」(福島県・38歳・主婦)

「関ジャニ∞の丸山隆平さん。友達のつき添いで初めてライブに行ってから、ハマってしまった」(愛知県・32歳・公務員)

「佐々木希さん。かわいくて美しくて強い女性なので。インスタなどを見て癒やされています」(神奈川県・31歳・公務員)

「JO1の豆原一成さん。オーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』の初回、岡山の田舎の純朴高校生だった豆ちゃんがミッションをこなすごとに驚くほど成長し覚醒する姿。そして1位でデビューした現在も見るたびにあか抜けて、かわくてカッコよくて目が離せない」(兵庫県・42歳・主婦)

「エクササイズ動画が人気の竹脇まりなさん! 自粛太り解消のため、ダンスを探していたら、宅トレに出会いました。かわいいし、性格もすてき!」(東京都・36歳・主婦)

ほかに俳優では磯村勇斗さん、松下洸平さん、綾瀬はるかさん、お笑い芸人ではシソンヌ、かが屋、ミュージシャンではゆず、星野源さん、official髭男dismなど、幅広いジャンルに「推し」が存在しています。

それでは「推しがいてよかった」と感じることをご紹介します。

●「推し」がいると、毎日ポジティブにがんばれる!




(※写真はイメージです)

まず「推し」がいてよいことは、毎日が楽しくがんばれること。仕事や家事で単調になりがちな日々も、テレビやインスタなどで「推し」が努力する姿、かっこいい姿に刺激を受けることで、「今日もがんばろう」「チャレンジしてみよう」と前向きな気持ちで過ごせるようです。

「NiziUのマコちゃん。コロナ自粛中、Huluでオーディションをずっと観ていて、マコちゃんのダンスとリーダーシップに娘と一緒にときめきっぱなしです! 彼らもがんばっているので、“自分もがんばろう”と謎の力が湧いてきます」(青森県・35歳・自営業)

「韓国俳優のイ・ジョンソク。自粛中に韓流ドラマ(『ロマンスは別冊付録』)を見てはまりました。長身でかっこいいです! 韓流ドラマをたくさん見るようになったことで、何となく韓国語が理解できるようになって、勉強したいと思うように。韓国料理をつくることが増えました」(神奈川県・40歳・自営業)

「福山雅治さんを推して28年余り。福山さんのラジオをタイムフリーで聴きながら家事をすると、料理や掃除が楽しくできます」(大分県・47歳・主婦)

●「推し」は最高の美容液。心がときめき若さをキープ!




(※写真はイメージです)

いくつになっても「好きな人」がいると生活にはりがでて、キュンとした気持ちになるもの。「推し」は、いつでも自分の好きなときにその姿を見て、声を聞けて心がときめくので、美容効果も抜群です。

「ジェネレーションズの片寄涼太くん。ドラマで見てかっこよくて、ピアノも弾けてすてきです。ライブも行っちゃいました。楽しみが増えて、気持ちが若返ったような気がします(笑)」(愛知県・39歳・主婦)

「モデルの鈴木愛理さんが好きで、笑顔が素敵で、写真を見ると元気になります! インスタでかわいい写真をみると、オシャレになりたいという気持ちが湧いてモチベーションアップにつながっています」(東京都・31歳・会社員)

●友人と家族と、そして世代を超えて「推し」話で盛り上がる




(※写真はイメージです)

「推し」が同じ人とは、年代や環境が違っても同じ話題で盛り上がり、友達になれるのもいいところ。家族みんなで応援したり、コンサートに行くために職場の人間関係を日頃からよくしておくという涙ぐましい努力の声も…。

「シンガーソングライターの平井大ちゃん! ハワイアンな雰囲気が大好きで、家で楽しく聴くようになり、キャンプなどでもかけていたら、家族も大好きになり、ライブにも行くように。笑顔がすてきで、のんびりした雰囲気が見ていてこっちまで幸せになります」(大阪府・37歳・主婦)

「BTS。娘が好きで車の中でずっとかかっていて、ほぼ全曲覚えたら、やっぱり私も好きになっていました。一人一人の個性も好きです。おかげで小学生や中学生の女の子と話が合うようになりました」(千葉県・44歳・自営業)

「嵐は15年以上大好きなアイドルで、櫻井翔くん推し。コンサートに行くためには仕事のスケジュールを調整が必要なので、上司や同僚と普段から信頼関係を築き、コンサートへ胸を張って行ける環境づくりに励んでいました」(広島県・28歳・会社員)

「推し」がいて最大に困ったこと…散財!



「推し」が出ているDVD、雑誌、写真集など、どうしても欲しくなってしまうもの。購入後に「またやってしまった…」という反省する気持ちはあっても、「手に入れることができて後悔なし!」というのも本音のようです。


推しの雑誌などつい複数買いすることも(東京都・46歳・フリーランス)

「推しのグッズが家にいろいろ…。パク・ソジュンは『ELLE KOREA』11月号の表紙3パターンを全購入。BTSが表紙の『エスクァイア』はグラミー賞ノミネート記念にと思わずAmazonでポチ。どちらもインタビュー記事の翻訳つき。もちろん家族には内緒です」(東京都・46歳・フリーランス)

「King&Princeの平野紫耀くんがどストライク! 一生懸命さがあり、息子のように応援したくなります。子どもも巻き込んでライブDVDを楽しんでいたら、子どもも自分の推しを見つけて、毎日お互いに自分の推しのかっこよさを言い合っています。困ったことはDVD購入などでお金がかかること(笑)。でもやめられません!」(埼玉県・38歳・会社員)

「『鬼滅の刃』のグッズを買うためにフルタイムの仕事復帰。ちっともお金がたまりません(笑)。大人買いとかする大人気ない自分がいて、子どもにあきれられています」(大阪府・44歳・主婦)

ほかにも、過去のDVDなどをオークションで定価より高く買ってしまった…なんて声も。

●「推し」が見たくて、夜更かしが続いたり、眼精疲労も




(※写真はイメージです)

大好きな「推し」のインスタをフォローしたり、YouTubeをチャンネル登録したりと、情報収集活動に励む日々は楽しいけれど、夜更かしに眼精疲労など、体に疲れも出るようです…。


人気グループNiziU結成までの軌跡を追った『Nizi Project』Part 1〜 2は動画配信サービス「Hulu」で全話独占配信中(©Sony Music Entertainment(Japan)Inc./JYP Entertainment.)

「『Nizi Project』を見てハマりました。メンバーみんなが夢に向かってがんばっている姿を見て、自分もがんばろうと励まされました。毎週の楽しみができましたが、ついつい見すぎて朝起きられないのが悩みです」(神奈川県・40歳・主婦)

「Snow Man! YouTubeを見始めてハマってファンクラブも入ってしまいました。とにかくかっこよくてかわいいです。日々の生活に楽しみが生まれたけど、SNSで追うのに少々疲れる」(神奈川県、39歳、主婦)

「最近YouTubeをよく見るようになりYouTuberのきりまる、おとうふ3兄妹、が推し。ほっこりした気持ちになれるところ、クスッと笑えるところが好きです。すきま時間を利用して動画を見てひとりの時間を楽しんでいますが、眼精疲労が気になります」(愛知県、33歳、アルバイト)

●「推し」が好きすぎて、心が揺さぶられて困ってしまう




(※写真はイメージです)

「推し」が好きすぎて、思わず出てしまった自分の素直な感情や行動に戸惑ってしまうこともあるようです。

「私の推しは俳優の町田啓太さん。ドラマを見て、声や顔や演技がどストライクで癒やされました。夫に町田啓太さんの要素が無いか求めてしまう自分がいて困っています…」(大阪府・主婦・28歳)

「『愛の不時着』を見て、ヒョンビンにはまりました。ヒロインのソン・イェジンとつき合ったと聞いてなにげにショックを受けてしまった」(福井県・40歳・主婦)

「BTSです。7人それぞれが個性豊かで、才能溢れているグループ。見ていて飽きない。BTSの動画を見ていると夫にキャーキャー言いすぎと叱られています」(埼玉県・34歳・会社員)

散財や夜更かしなど困ることもあるけど、みんな「推しがいて毎日が楽しい!」というのは共通項。生活にはりが出て、若さキープもできる「推し」の存在は、私たちの日々のパワーの源と言えそうです。

<取材・文/磯 由利子>