(株)シマックス(TDB企業コード:271215672、資本金1億円、埼玉県川口市本町4-1-8、代表島村篤氏、従業員48名)は、3月31日に東京地裁に民事再生法の適用を申請した。

 申請代理人は南栄一弁護士(東京都千代田区平河町2-4-13、南法律事務所、電話03-3263-1511)ほか2名。

 当社は、2004年(平成16年)2月の設立。住宅リフォーム資材や住設機器の販売を手がけ、あわせて付帯する工事も行っていた。住宅設備機器の総合ディスカウントストアとして、「リ・ホームセンターシマックス」の名前で埼玉県や神奈川県、千葉県などで店舗を運営していた。キッチンや水回り用品のほか、壁材や床材、外壁や屋根、塗装関係商品まで幅広く扱い、一般顧客を中心に営業を展開。2015年1月期に約32億4100万円であった年売上高は、近年の2020年1月期には約41億1200万円まで拡大していた。

 しかし、不採算店舗が多く収益面では厳しい状態が続き、同店舗の閉鎖を繰り返していたことで合理化費用も嵩み、毎期の決算では僅少利益にとどまることが多かった。加えて、多額の有利子負債が重荷となり財務面は脆弱で、資金繰りは多忙化していた。ホームセンターとの競合が激化するなど取り巻く環境が厳しさを増すなか、近時は取引金融機関に対して返済条件の緩和を要請するなどしていたが、ここへ来て資金繰りが限界となり自主再建を断念。法的手続きによる再建を目指すこととなった。

 負債は2020年1月期末時点で約22億4000万円。