江戸時代の「しもつかれ」 園児ら舌鼓
地域の食文化に親しんでもらおうと、鹿沼市の保育園で23日、江戸時代に食べられていた郷土料理の「しもつかれ」を味わう給食会が開かれました。
鹿沼市の認可保育園「大地の恵みのなーさりぃ」です。
園児およそ50人が元気いっぱいに食べている栃木県の郷土料理の「しもつかれ」。
しかし、一般的なものと少し違うように見えます。
これは食育の推進に取り組む食品加工会社などの有志が、子どもたちに地元の食文化に親しんでもらいたいと、江戸時代末期に発行された書籍「嬉遊笑覧(きゆうしょうらん)」に載っているレシピを現代の調理法で再現したものです。
江戸時代の「しもつかれ」は具材は大根と大豆のみ。主な味付けは酢というシンプルなもので、現在のようにサケの頭や酒粕は入っていませんでした。
べやすくするため、みりんや醤油などを加えて味付けし、すべて地元の食材で作ったということです。
23日は旧暦の初午(はつうま)の日。本来はお供え物である「しもつかれ」に舌鼓を打ち新型コロナの収束を願いました。