暮らしから不要なものを手放すと、メリットがたくさん。部屋がスッキリ片づいてものの管理がラク。そして、家事もスムーズにこなせるようになります。そんな暮らしを手に入れたのは、整理収納コンサルタントの瀧本真奈美さん。50歳を過ぎて家に改めて向き合ったという瀧本さんですが、家事の手間を省くために手放したもの、ものの持ち方を教えてもらいました。

家事の妨げになるものは手放す。片づけがラクになるものの持ち方



ものを減らすことで、掃除や洗濯、料理がスムーズに。家事の手間が減ることで、心の負担も軽くなりました。

●ゴミ箱はキッチンだけに




ゴミ箱はキッチン一か所だけに配置

あちこちに置いたゴミ箱からゴミを回収するのが面倒になり、キッチンのカウンター下に集約。
「シンクから振り向いてすぐ手が届くので、捨てるのも簡単」

●ガラスコップを手放し扱いやすいプラスチックに




五十肩をきっかけに、ものの重さに敏感になったという瀧本さん。
「毎日使うコップやキャニスターは100円ショップのガラス風のプラスチックに替えました。軽いと扱いやすくてラク」

●調理家電はよく使うものだけにして、使いやすく




キッチンカウンターに並ぶのは、機能もデザインも納得して選んだ少数精鋭の家電たち。
「料理のじゃまにならないように、周りには余計なものを置かないようにしています」

●洗面所は飾る収納をやめて使い勝手よく




窓辺に並べていた洗剤のボトルや雑貨を撤去したら、洗面スペースに外から光が入る気持ちのいい場所に。
「置くのはドライヤーや漂白剤など、よく使うものだけに」

●小さな部屋の窓は掃除がラクなブラインドに




清潔感がアップ!

当たり前のようにかけていたカーテンをやめたことでホコリが減り、掃除がラクに。
「部屋の印象もすっきりするし、カーテンの洗濯も不要になっていいことしかありません」

●なにも置かないスペースをつくって家事室代わりに




リメイクの材料など、こまごましたものを置いていた廊下のフリースペース。今は掃除機と避難袋だけにし、自由な家事スペースに。


「室内干しをするのも広々。家事がしやすくなりました」

●家事に疲れたら…便利グッズを取り入れて家事ごと手放す




掃除にかける体力が落ちて、ロボット掃除機に頼ることも。
「意外なほどに罪悪感はなく、本当に便利。とくに体に負担のかかる拭き掃除をこなしてくれてありがたいです」

生活に“本当に”必要なものは、意外と少ないのかもしれません。愛用していたものや今までの習慣を変えることは少し勇気がいりますが、思いきって見直してみると、予想以上に快適な暮らしが手に入りますよ。

<撮影/林ひろし イラスト/片山智恵 取材・文/ESSE編集部>

●教えてくれた人
【瀧本真奈美さん】



3LDKの戸建てに夫と2人暮らし。整理収納コンサルタント、暮らしコーディネーターとしてSNSなどで発信。著書に『自分に心地よい小さな暮らしごと
』(主婦の友社刊)など