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茨城県の境町は、マクニカや、ソフトバンク株式会社の子会社であるBOLDLY(ボードリー)と連携して運行している自動運転バスの運行ルートに、6つのバス停を追加したことを発表した。境町における自動運転バスの運行は2020年11月25日に開始。町が5年間で5.2億円の予算を確保し、乗客の運賃負担は無しで運行している。走行ルートは往復約5km。従来は、始点と終点の2つのバス停でのみ停車していた。



自動運転バス「NAVYA ARMA(ナビヤアルマ)」を3台導入

●運行ルートのバス停は2箇所から8箇所に

運行ルートは、上にある病院(西南医療センター)や子育て支援センター、郵便局、小学校、役場、銀行での乗降が可能になる。なお、乗客の利便性と安全性の向上のため、境町の地域活性化の活動拠点である河岸の駅さかい行きの西南医療センター前のバス停には、地元のバス事業者や警察との調整を踏まえて、地元のバス事業者が設置する既存のバス停を利用する。





平日のみ運行の一日8往復。荒天時は運休となる。

なお、「NAVYA ARMA」は環境への負荷を抑えて、ゆっくりと高頻度で運行するグリーンスローモビリティのため、バス停での停車中に一般の後続車が「NAVYA ARMA」を追い越すことで、渋滞の解消効果が期待できる、としている。

●累計500便以上、延べ700人以上の乗客を輸送

自動運転バスの運行開始に当たり、BOLDLYがルートの選定・設定や、3Dマップデータの収集、障害物検知センサーや自動運転車両の設定など、走行に必要な作業を行なった。現在はバスの運行業務を担っている。今回はバス停の追加のための設定作業を行なったという。



境町は自動運転バスの運行開始からこれまでに、累計500便以上、延べ700人以上の乗客を輸送。確実に実績を積み上げている。バス停の設置場所については、町民からの要望や警察との協議を踏まえて決定した。



バス停のイメージ

今後は、自動運転バスのさらなる利便性の向上に向けたルートの拡大や、自動運転レベル4を想定した運行管理体制の構築などに取り組む。

なお、このたびのバス停の追加を受けて、境小学校の通学班が2月22日および24日に、シンパシーホールから境小学校入口まで自動運転バスに乗車して登校し、通学における自動運転バスの活用についても検討するという。

(ロボスタ編集部)