昨年末の候補合宿に招集された西川。海外挑戦をしたり、Jリーグで結果を残したりしている選手が多い期待の世代だ。写真:徳原隆元

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 アジア・サッカー連盟(AFC)は1月25日、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から開催を協議していた各種大会について決定を下した。

 アジアカップについては実施が決定。東、西、中央、南、アセアンの5地区に別れ、日本の入る東地区では5月14日から20までグループステージを開催。シングルマッチでの集中開催が予定されている。

 東地区の代表を決めるゾーンファイナルは8月11日と25日。勝ち進むと西地区以外の4地区の代表による戦いが行なわれ、その後11月26日に西地区の代表と戦いアジアチャンピオンが決定する。

 その一方で、U-16、U-19のアジア選手権が中止。先日FIFAの主催する年代別ワールドカップも中止となっていたことも踏まえて、日本サッカー協会(JFA)の反町康治技術委員長は以下のように声明を発表した。

「FIFAに続きAFCの国際大会も中止となってしまったことは残念に思います。しかし、いままさに伸びようとしている選手たちの成長の芽を伸ばし続けることがJFAの役目だとも感じています。歩みをとめることなく、対象年代を含む若い世代の強化を継続し、選手たちを次のステージへとつなげていきたいと思います。JFAは若い選手たちが今のこの状況を悲観することなく、未来の目標に向かって進み続けられる施策を打ち続けていきたいと思います」
 
 そのほかでは、フットサルや、ビーチサッカーのアジアカップも中止となっている。両日本代表監督のコメントは以下の通り。

 フットサルのブルーノ・ガルシア日本代表監督
「目標のワールドカップ出場をかけたこの大会が中止となったことは残念の一言です。前回大会は準優勝でしたが、そこからさらに積み上げて力をつけ、個人的にもAFCフットサル選手権優勝を大きなモチベーションの一つとして準備を続けていました。応援し、楽しみにして下さっていた皆さんも残念に思われていることと思います。しかし、まだ私たちの目標への歩みは続きます。ワールドカップに出場することとなった暁には、そこで最高のパフォーマンスを発揮して皆さんが誇れる姿を示せるよう、そしてそのための準備の道のりも楽しみながら進んでいきたいと思います」

 ビーチサッカーの茂怜羅オズ日本代表監督
「アジアで行われる試合がもともと少ない中、貴重な大会が中止となってしまい残念な気持ちでいっぱいです。前回優勝した大会でもあり、代表メンバー全員が連覇を目指し、昨年から合宿を頑張っていました。合宿での練習の成果を試す場が次いつになるか分かりませんが、いつ大会が開催されてもいいよう、今まで通りモチベーションを落とす事なく、集中して練習に励んでいきたいと思っております。この状況、時間をネガティブに捉えるのではなく、大会までの準備期間が増え、更に日本代表を強化していくことができる時間と前向きに考え、選手と共に頑張っていきます。そしていつも応援してくださる皆さんと共に、この状況を乗り越えていきたいと思います」

構成●サッカーダイジェストWeb編集部