ビジャレアルでプレーしたMF久保建英の評価は?【写真:Getty Images】

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ビジャレアルとの契約を打ち切り、ヘタフェへと期限付き移籍した久保「物事がうまく進まなかった理由は?」

 日本代表MF久保建英は今冬の移籍市場でビジャレアルとの契約を打ち切り、ヘタフェへの再レンタルを決断した。

 11日に行われたリーガ・エスパニョーラ第18節エルチェ戦(3-1)ではさっそく2得点に絡む活躍を披露したなか、ビジャレアル専門メディアは「レンタル移籍は完全な失敗だったのか? いや、それはない」と取り上げている。

 久保は昨夏にレアル・マドリードからビジャレアルに期限付き移籍。しかし、思うように出場機会を得られず、今月8日にレンタル打ち切りの発表と同時にヘタフェへの期限付き移籍が決定した。記録的な大雪で練習に一度も参加しないままエルチェ戦に途中出場したなか、2ゴールを演出する活躍を披露し、鮮烈なデビューを飾っていた。

 そんななか、ビジャレアル専門メディア「VILLARREAL USA」は「ビジャレアルで物事がうまく進まなかった理由は?」と大々的に取り上げ、「久保がこのクラブで成功する唯一の方法は、ピッチに立つたびに本領を発揮し続けることだったが、それができなかった。久保は才能の火花を見せることはあったが、火花のままだった」と一貫性の欠如を指摘していた。

 また、「ビジャレアルへのレンタルは完全な失敗だったのか?」と打ち出したが、すぐに「いや、それはない」と断言。「出場機会の有無にかかわらず、あらゆる経験から多くを学んだ。ここに来てから、彼はよりタフになった。球際でうまいだけではなく、球際で戦うようになった。そして、全てのクラブで攻撃の核になれるわけではないと気がついたに違いない」と、相性の重要性も主張している。

 最後に「彼の最大の学習は、一貫性の欠如であったはず。それはあらゆる若手選手の課題であることも分かっている。しかし、ワールドクラスの若手時代と、普通の若手選手の違いこそ、その一貫性だ。改善を続け、不得意なことに向き合った。それがトッププレイヤーを形成する。久保もそうなりたいなら、その道を歩まなければならない」と、クラブを去ったヤングスターにエールを送っていた。
(Football ZONE web編集部)