ヘタフェ移籍を志願したと伝えられた久保。(C) Getty Images

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 日本の至宝が決断を下したのかもしれない。

 現地時間1月1日、つい先日までスペイン紙『AS』でレアル・マドリー番を務めていたマリオ・カルタヘナ記者が自身のツイッターを更新。ビジャレアルに所属する久保建英の去就に関する最新動向を、次のように伝えた。

「久保のエージェントは昨日、ビジャレアルにヘタフェと6月までの契約を結びたいという意向を伝えた。ラ・リーガの経済的制約により、契約が簡単に進むわけではないが、より本格的に交渉している」

「ビジャレアル、ヘタフェ、久保が同じことを望んでいるので状況は楽観的であり、昨日の会談でもそれは明らかだった」

 周知の通り、マドリーからビジャレアルでレンタル中の19歳は、ウナイ・エメリ監督の下で満足な出場機会を得られず、とりわけ直近はラ・リーガ3試合連続で出番なしとチャンスが激減。冬の移籍市場での退団が取り沙汰され、とりわけヘタフェが有力な新天地候補と報じられている。

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 サラリー負担の軽減し、EU圏外選手枠を空けたいビジャレアル、ホセ・ボルダラス監督が「違いを作れるクオリティの高い選手」として久保の獲得を望んでいるヘタフェ、そして出場機会が欲しい久保と、3者の思惑は一致しているようだ。

 ただ、ラ・リーガがサラリーキャップ制を導入しているため、久保の給与が上乗せされるヘタフェは、既存選手の放出などで調整する必要がある。そこが今後のポイントとなりそうだ。

 元旦には、現在の厳しい状況を表わすかのように、深い霧の中でプレーしている姿を収めた写真を自身のインスタグラムに投稿し、話題となった久保。霧の中から抜け出すため、ついに新天地を求めるのか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部