市川海老蔵「鬼滅の刃」今後の世界展開に興味津々
歌舞伎俳優の市川海老蔵が5日、アンバサダーを務める「東京コミコン2020」の取材会に出席し、社会現象となっている漫画「鬼滅の刃」について「世界でどのように浸透していくのか興味深いです」と期待を寄せた。
「東京コミコン」は、映画・コミック・アニメなどのポップカルチャーの祭典として2016年からスタート。今年は新型コロナウイルス感染防止のため、オンライン開催に変更となっており、5日と6日は千葉・幕張メッセの特設会場より無観客でステージイベントが生配信される。
アンバサダーのオファーを受けた当初、海老蔵は「私でいいのか?」と戸惑っていたという。昨年披露した「スター・ウォーズ歌舞伎〜煉之介光刃三本〜」の成功や、アメコミ作品好きということから就任が決定したそうで、「『スター・ウォーズ歌舞伎』など長期的にご縁があり、とても楽しみにしていました。コスプレイヤーの方々は、コロナ禍でどのような衣装を製作されているのか興味がありますね」と喜びを語った。
「スター・ウォーズ歌舞伎」で演出・出演を担当した海老蔵。『スター・ウォーズ』と出会ったきっかけは、父である十二代目・市川團十郎さんだったそうで、「父に連れられ、人魚の映画の前に上映されていた『スター・ウォーズ』を拝見したのですが、子供ながらテーマソングに衝撃を受けました」とエピソードを告白。「ジェダイが善、帝国が悪という勧善懲悪の構図は歌舞伎と似ておりまして、父が刺激を受けていた姿をずっと見ていました」と懐かしげに話していた。
また、現在『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が大ヒット中の「鬼滅の刃」についても、「昨日、(最終巻の)23巻を読みました」と発言した海老蔵。日本の人気漫画が続々と世界でヒットしていることから、「これからの時代は、漫画に登場するキャラクターといった作られた人物像が広がっていきます。『ドラえもん』『NARUTO』といった作品も、世界に羽ばたいていきました。ある意味、(『鬼滅の刃』の)日本独特な“鬼”と“剣術”という形が、今後世界でどのくらい浸透していくのか興味深いですね」と期待を寄せる。
さらに、「鬼滅の刃」の歌舞伎化に関しても「何も決まってません」と前置きしながら、「もし機会があるなら、私の子供の世代が(キャラクターと)年齢的にも近いので、私たちの世代が若者を応援するような題材としてできると良いのかなと思います」と丁寧に答えていた。(編集部・倉本拓弥)