夏木マリ&竹中直人がトーク!

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 女優・松本穂香が主演声優を務めるアニメーション映画『君は彼方』に参加した夏木マリ。「こういうおばあちゃんはあまりやったことがない」という役に挑んだ夏木が作品への思いを語った。

 『君は彼方』は、幼なじみの新(瀬戸利樹)のことが気になるものの、素直に思いを伝えることができずにいる澪(松本)が主人公の青春ファンタジー。自分の気持ちから逃げてばかりだと気づいた澪は新と向き合おうと彼のもとへ向かうが、途中に交通事故に遭ってしまう。目が覚めた先にいたのは、海の上を電車が走ったり、すぐ横をクジラが泳いでいたりする、いつもとは違う池袋の街だった。

 歌手や女優としてのみならず、声優としても活躍を見せてきた夏木。一度聞いたら忘れられないジブリ映画『千と千尋の神隠し』での湯婆婆/銭婆役をはじめ、最近でも『モアナと伝説の海』の日本語吹き替え版やウェス・アンダーソン監督『犬ヶ島』といった話題作に参加してきた。その実力は折り紙つきだ。

 『君は彼方』では、主人公の澪が小さい頃によく通っていた駄菓子屋の森おばあちゃんに声を吹き込んだ。澪が迷い込んだ世の境で再会する、いつも優しく励ましてくれていた森おばあちゃんは、物語で重要な鍵を握るキャラクターとなっている。夏木自身も「こういうおばあちゃんはあまりやったことがない」と語るように、新鮮な声の演技を楽しむことができる。

 物語には若者に向けたメッセージが込められており、夏木も「10代、20代のときには限りなく時間があるように感じますが、元気のあるうちに思ったことは行動したほうがいいと思う。澪ちゃんもそうだけど、一歩踏み出したことによって自分らしくなっていくということがある。夢がいっぱいあると思いますが、実現しないとただの幻。夢にするべく、動いたほうがいいですね」と持論を語る。

 アフレコは感染予防に注意して互いの距離を取りつつ行われたが、熱のこもった収録現場だったという。夏木は「映画を観て優しい気持ちになったりやる気になったり、いろいろな気持ちが出てくると思います。自分らしく輝いていただけたらと思います」とメッセージを送った。(編集部・大内啓輔)

映画『君は彼方』は全国公開中