新型コロナウイルスの影響で住宅展示場の見学でも制限が出ています。県内の住宅団体は30日、インターネット上にバーチャル住宅展示場を開設したと発表しました。

この取り組みを手掛けたのは県内の林業や木材加工、住宅メーカー12社で構成する県木造住宅協同組合です。

組合では新型コロナウイルスの影響により対面での営業や見学会が制限されるなかでも展示場を訪れた気分を味わってもらおうと、ホームページ上にバーチャル展示場を開設しました。

ここで紹介されている住宅は主要構造部に栃木の木を採用した品質の高い造りとなっていて、自宅のパソコンやスマートフォンからでも住宅の細かい部分まで見ることができます。

コロナ禍の影響で県内の総合住宅展示場では今年4月から7月くらいの間、訪れる人が前の年に比べて2割程度になったということで、こうした取り組みを通して需要の掘り起こしを狙います。

一方で県産のヒノキをはじめとした良質な木材で作る住宅をアピールすることで、担い手不足や良質な木材が山にそのままになっているなどの林業の課題の解決にもつなげていきたいとしています。