性暴力の根絶へ講演会 コロナによる外出規制で被害増加
性犯罪や性暴力について考える講演会が29日、宇都宮市で行われました。
講演を行ったのは、性犯罪の被害者支援に精力的に取り組んでいる弁護士の横山 幸子さんです。
2017年に性暴力に関する刑法が110年ぶりに改正されて今年で3年目を迎え、同意のない性行為を強いられる不同意性交罪などの懸案事項について「見直し」が行われるか注目されています。
また今年は新型コロナウイスルによる外出規制の影響で、家族や恋人など近親者からの暴力の被害件数が今年5月と6月、前の年の同じ時期と比べておよそ1.6倍に増えているといいます。
こうしたことから横山さんは、今年は性犯罪について考えさせられる年だったと話し、実際の被害や裁判所が示した過去の判決の実例なども紹介しながら性暴力を身近な問題として考えるよう訴えました。
そして、若年層をはじめとする性暴力の被害者が社会の偏見などから誰にも相談できずに孤立してしまうと説明し、性暴力の根絶に向けて今私たちができることを語りました。