―結婚したいのに…!

このご時世、出会える機会が減ってしまった!と嘆く男女は多い。

そこで東京カレンダーでは、婚活男女を応援する神プロジェクトを始動した。

恋愛成就で有名な神社やパワースポットを参拝していくこの企画。

今回は登場する婚活美女は…?

▶前回:「ハイスペな彼と交際中、実は別に“好きな人”が…」35歳癒し系美女の婚活事情とは




名前:クミさん(仮名)
年齢:30歳
職業:某企業の人事採用担当


20代の時は「30歳までに絶対結婚!」と思っていたけれど…


今回ご紹介するのは、某企業の採用担当として働く30歳・クミさん。

結婚願望が強いと話す彼女。「30歳までに絶対結婚!」を掲げて、20代後半から婚活を本格化させたという。

しかし、いいご縁に恵まれないまま目標としていた30歳に。

節目の年を迎えた彼女だが、婚活に対しての向き合い方が20代の頃とは大きく変わったという。

―当初結婚の目標としていた30歳になり、今は婚活・結婚に対してどう考えていますか?

クミさん:今は、結婚のタイミングは人それぞれで、人と比べる必要はないって思うようになりました。

「とにかく30歳までに結婚!」と躍起になっていた20代後半の時と比べると、今のほうが自分自身と向き合って婚活が出来ています。

冷静にそう思えるようになったのは、28歳の時に交際していた彼にフラれたおかげ。“30歳の呪縛”から解き放ってくれた大事な経験でした。


クミさんを“30歳の呪縛”から解放してくれたのは、どんな失恋経験?


―結婚観を変えた失恋とは、具体的にどんなものだったんでしょうか?

クミさん:婚活に必死になっていた28歳の時、マッチングアプリ経由で出会った方と交際しました。

でも、半年もしないうちに彼から「別れよう」と突然言われたんです。それまでは、自分的には彼と上手くいっていると思っていたので…「なんで?」と。

すると彼から言われたのが、「僕のこと好きじゃないよね?」「僕は君のタイプではないんだと思うよ」ということでした。

その時、ハッと気づかされたんです。“30歳までに結婚すること”が目的になってしまい、無理にお相手と付き合っていたこと、そして相手への“好き”という感情が追い付いていなかったことに。

この経験があったから、今は自分のタイミングで結婚できればいいと、気持ちに余裕をもって婚活できるようになりました。




―その経験を経て、その後いい出会いはありましたか?

クミさん:今年の1月、友人の誘いで行った銀座のバーで出会った方に惹かれました。

彼は同い年で、職場が入っているオフィスビルが同じ、よく行くコンビニの店員さんの名前がわかるなど、共通点がたくさんありました。

彼とは話が合うし、なにより一緒にいて楽しかったですね。

―その彼との関係はどうなりましたか?

クミさん:出会ってから2人で数回デートしたんですが、その後すぐに彼が仕事で名古屋に行くことになり、遠距離になってしまいました。

遠距離になっても毎日テレビ電話をして連絡は取り合っていて、緊急事態宣言が解除された7月、私に会いに東京に来てくれました。

でも、付き合おうとはなりませんでした。

彼は過去に遠距離で上手くいかなかった経験がトラウマになっており、自信がないと話していました。私も、彼自身に結婚願望があまりないことに引っ掛かりを感じていました。

結婚に対する価値観や出会ったタイミングの悪さなどが重なって、彼とはご縁がなかったなって思います。

―結婚願望の強さが伺えますが、これから婚活するにあたり、初めてお会いする方のどんな部分をチェックしますか?

クミさん:話したときにフィーリングが合うかどうかと、周りの状況をくみ取れる人かどうかを見ます。

内面を重視しているので、人の気持ちを理解できない表面的な方は好きではありません。人として中身がないなと思ったら、見た目がタイプでも興味がなくなります。

美味しいご飯を食べながら同じ時間を共有でき、一緒にいて落ち着ける人が理想ですね。


“魅力的な女性”と思われるため、仕事も自分磨きも妥協しない


―今日はどんなことをお祈りしましたか?

クミさん:2021年、自分にとって最良のパートナーと出会えますようにとお願いしました。

2022年春ごろに結婚するのを目標に、来年になったら本格的に婚活を頑張りたいなって思います。


クミさんが今年ではなく、“2021年”の婚活を宣言した理由は?


―具体的に今後どのようなアクションをとっていこうと思いますか?

クミさん:婚活パーティーから友人紹介、アプリまで、やれることは何でも積極的にやってみようと思います。

今からでも本格的な婚活!といきたいところですが、今年は12年に1度来るという悪い年、大殺界らしく。今年出会う人はあまり良くないみたいなんです…。

今年ももう終わりますし、来年から気持ち新たに頑張りたいですね。

その決意表明として、実は1か月ほど前に20センチ以上髪をバッサリ切りました。この企画に応募したのも、自分を変えるためのきっかけにしたいという思いからです。

今回お祈りをしたことで、絶対に結婚するという強い決心ができましたし、チャンスを逃したくないという気持ちになりました。

素敵な方に出会った時、相手にも同じように「素敵な女性」と思ってもらえるよう、仕事も自分磨きも怠らずに努力していきたいです。




仕事も恋愛も、30歳を過ぎる頃にはたくさんの経験を積んでいる。それは、ある人にとってはいい経験に、またある人にとっては苦い経験にもなっているだろう。

今年30歳という節目の年を迎えたクミさんにとって、20代での経験が未来につながるポジティブなものとなったことは確かだ。

“自分を変えたい”

行動でその姿勢を示してきたクミさんなら、素敵なパートナーと出会えるはず。

東京カレンダーでは、今後もクミさんの婚活動向を追っていく。



今回私たちが訪れたのは、浜松町にある3つの人気パワースポットだ。




1つ目は、縁結びと商売繁盛にご利益のある「芝大神宮」。寛弘2年(1005年)に鎮座したという、長く深い歴史のある神社だ。

伊勢神宮の神様「天照大御神」と「豊受大御神(とようけのおおみかみ)」をお祀りしている、この神社。源頼朝や徳川幕府などの歴史上の偉人たちからも深く信仰されたことでも知られる。

芝大神宮でしか手に入らない縁起物「千木筥」はメディアで取り上げられるほど人気。婚活女子必見のアイテムとなっている。




2つ目は、勝運や仕事運アップのパワースポットとして知られる「増上寺」。1393年に、酉誉聖聰(ゆうよしょうそう)上人によって創建された。

増上寺は徳川将軍家とゆかりのある寺院。とくに、徳川家康公が御本尊を深く信仰しており、戦場でも拝むほどだったという。

天下統一を成し遂げられたのは御本尊のおかげとも言われ、勝運や仕事運のパワースポットとして有名になった。




3つ目は、金運・出世運にご利益がある「蛇塚」。芝公園のもみじ谷内に鎮座する、隠れパワースポットだ。

蛇塚の誕生は、昭和40年代。蛇が夢の中に現れるたびに店が繁盛したことから、新宿の居酒屋を営む女将が感謝の意味で蛇塚を造り祀ったのが始まりとされる。

4体のお地蔵様が並ぶ一番左奥のお地蔵様の裏に、ひっそりと祀られている。

著名人にも人気の王道から隠れスポットまで、婚活男女必見のパワースポット揃いの浜松町。

立ち寄った際はもちろん、わざわざ足を運ぶ価値のある地としてぜひ押さえておきたい。

▶前回:「ハイスペな彼と交際中、実は別に“好きな人”が…」35歳癒し系美女の婚活事情とは