新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で迎えた3連休、県内の観光地は大勢の人でにぎわいました。

観光地での声を聞きGoTo見直しの一連の動きを見てみると、いかに対策を前もって行うべきか、また全てを包括する対策が難しいか、そして個々の意識が重要かが分かります。この連休を振り返ります。 

全国で感染が急増する中、どうなるか注目だったこの3連休。ふたを開けてみると県内各地も連休初日から観光客でごった返しました。

迷い、不安を抱えながらですが、観光客も迎え入れる観光業者も旅する喜び、迎える喜びを噛みしめました。

蔵の街、栃木市でもこの連休、観光遊覧船には着物姿の人々。県内からの観光客も多く、それぞれが自分で考えた対策を立てていました。

鬼怒川温泉ではGoToの見直しが急だったため、3連休の目立った宿泊キャンセルはなかったといいます。

観光協会の案内所にも1日で700人あまりの観光客が訪れました。去年よりも少ない数ですが客足は戻ってきています。

感染拡大防止と経済活動の両立。3連休のさなかに行われた全国知事会のウェブ会議で知事からGoTo事業への注文、意見が相次ぎました。

受け入れるホテルにとっては観光客の減少は死活問題です。

感染の拡大を受け連休中にもかかわらず政府はGoToトラベルの見直しで感染拡大の札幌や大阪などを対象に予約を一時停止する調整に入りました。

都道府県単位ではなく地域を細かく区切って経済への影響を最小限に抑え予約済みの旅行への割引適用なし、キャンセル費用は国が補償する方向ですが不透明な部分が多い状況です。

さまざまな課題が一気に押し寄せた今回の3連休。すべての人が「新しい生活様式」を理解し、すばやい対応をしなければ次の展開に進めない。第3波がはっきりと示しました。