WHOの公式フェイスブックのコメント欄

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(ジュネーブ中央社)世界保健機関(WHO)の公式フェイスブックに台湾支持のコメントが投稿できなくなった件で、WHOは12日、「Taiwan」などのキーワードを禁止語句リストとして登録していたことを認めた上で、すでに登録を解除したと説明した。

WHOは、9〜14日の日程で開催されているオンライン形式の総会の模様をフェイスブックでライブ配信しているが、このページのコメント欄では、「Taiwan」のほか、WHO参加を求める台湾が、世界に貢献する意欲を伝えるために用いるキャッチフレーズ「Taiwan can help」(台湾は手助けできる)などの言葉がスパム(迷惑行為)として認識されるよう設定されていたことが判明した。

これを受けて外交部(外務省)は12日、中立性を維持するべきWHOにあるまじきことだとして「強烈な不満と遺憾」を表明し、駐ジュネーブ弁事処(領事館に相当)を通じてWHOに抗議したことを明らかにしていた。

WHOはこの件について、価値判断やWHOのいかなる政策を代表するものではない「実務的な措置」だとする姿勢を示し、フェイスブックの利用者が大量のコメントに煩わされることなく、スムーズな対話を維持することが目的だったと釈明した。

(陳韻聿/編集:塚越西穂)