張志磊【写真:Getty Images】

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37歳・張志磊はジョシュアとの“再戦”を願う

 ボクシングの中国人世界ランカー張志磊(チャン・ツィーレイ)が7日(日本時間8日)、米フロリダ州で行われたヘビー級10回戦でデビン・バルガス(米国)と対戦。4回KO勝ちを収めた。37歳が放った凄まじいパンチを米メディアが動画で公開すると、現地ファンからは「喧嘩みたいな試合」とコメントが寄せられていたが、専門誌「ザ・リング」など他の海外メディアも「容赦ない左クロスでキャンバス送りにした」などと注目している。

 3団体統一王者と“再戦”を願う張が破壊力を見せつけた。4回、バルガスの顎に強烈な右フックを入れると、続けて左の一撃も顔面を捉えた。無観客の会場に「バシッ、バシッ」と音が響く強打で、バルガスはロープ際まで押し込まれるように後退り。戦意は失われた様子で、苦悶の表情のままマットに伏し、立ち上がることはできなかった。

 260ポンド(約118キロ)の巨体を誇る張がパンチを炸裂させた実際のKOシーンを、米スポーツチャンネル「DAZN」ボクシング専門ツイッターが動画で公開。文面には「BIG BANG ZHANG」と張のニックネームをつづっている。米ファンからは「喧嘩みたいな試合」などとコメントが集まっていたが、その他の海外メディアも勝利に注目している。

 米専門誌「ザ・リング」は、北京五輪で銀メダルを獲得している張について、「2度の五輪出場があるチャン・ツィーレイがデビン・バルガスを第4ラウンドでKO。(契約した)マッチルーム・ボクシングで期待通りの好デビューを飾った」「右フックから、容赦ない左のクロスを見舞い、ダイレクトにキャンバス送りにした」と記事に記載している。

 ヘビー級ではWBO11位、IBF15位にランクしており、この勝利で22勝(17KO)無敗となった中国人ボクサー。英紙「ザ・サン」は、張がロンドン五輪で敗れている世界3団体同級王者アンソニー・ジョシュアと、プロの舞台での再戦を切望していると報道。同紙によると張は「ことあるごとに、できるだけ早くそれ(リマッチ)を実現して欲しいと言ってきた」と話したという。(THE ANSWER編集部)