厚生労働省は10月27日、「国民健康・栄養調査」の結果を発表した。調査は昨年11月にネット上などで実施し、2836世帯から回答を得た。

「たばこを毎日吸っている」「時々吸う日がある」(計16.7%)と答えた人の割合は、過去10年で最も少なかった。男女別にみると、男性が27.1%で、女性が7.6%。10年間でそれぞれ11.1ポイント、3.3ポイント減少していた。

20代の喫煙率は男性25.5%、女性7.6%


習慣的に喫煙している人の割合を性年代別にみると、男性の最多は「40代」(36.5%)で、次いで「30代」(33.2%)、「50代」(31.8%)、「60代」(31.1%)などと続いた。一方で「20代」(25.5%)は「70代以上」(15.1%)に次いで少なかった。

女性の最多は「50代」(12.9%)で、やはり「40代」(10.3%)、「60代」(8.6%)の中高年で比較的多かった。このほかの年代では「20代」(7.6%)、「30代」(7.4%)、「70代以上」(3.0%)といずれも少ない割合にとどまっている。

また、使用しているたばこの種類は「紙巻たばこ」(男性:79.0%、女性:77.8%)が圧倒的に多く、「加熱式たばこ」(同27.2%、25.2%)は比較的少ない。組み合わせについては「紙巻のみ」「加熱式のみ」「紙巻および加熱式」の割合がそれぞれ、男性で71.8%、20.3%、6.9%、女性で72.6%、20.4%、4.8%だった。

他方、習慣的に喫煙している人のうち「たばこをやめたい」(26.1%)と考えている人は4人に1人いた。男女別にみると、男性が24.6%、女性が30.9%。

また、受動喫煙を経験した場所については、最多が「飲食店」(29.6%)だった。次いで「遊技場」「路上」(各27.1%)、「職場」(26.1%)などと続く。2003年以降の推移をみると、このほかの「家庭」「公共機関」などを含むすべての場所で減少していた。

同省は12年に「健康日本21」(第2次)を策定。男女合わせた喫煙率を22年度までに12%に引き下げる目標を掲げている。

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