もう余らせない!いつもの料理をぐっとおいしく、ナツメグの上手な活用術〜料理編〜

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世界中で愛用されている4大スパイスのひとつ、ナツメグ。ハンバーグなどのひき肉料理以外に使い道がわからない……という方も多いのでは?スープやじゃがいも料理など、ナツメグ特有の甘くてスパイシーな香りがアクセントとなり奥深い味わいに。今回はひとふりでぐっとおいしくなる、余らせがちなナツメグの上手な活用術をご紹介します。

知りたい!ナツメグのおいしい活用術



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これはなんでしょう??

正解はナツメグ!
アジアンショップで、ホールを見つけたよ。こんなにたくさんで、1.2 €。
出典:Instagram @familienagai

ニクズクという樹木の種子からとれるナツメグは、シナモン、クローブ、胡椒とともに世界4大スパイスと呼ばれ、インドネシアのモルッカ諸島原産。

スーパーなどで見かけるのは粉末になっているものが多いですが、ホールを使うとナツメグ本来のフレッシュな香りが楽しめます。



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ドイツ在住の@familienagaiさんは、ひき肉料理にナツメグを使っているとのことで、この日はホール状のものでハンバーグ作り。

「初めはナツメグのパウダーを使っていましたが、たまたま見つけたホールを使ってみたら、お肉の臭みが消えただけでなくナツメグの香りが和らいでとてもおいしく感じて、それ以来ホールを使うのがいいなと思っています」と@familienagaiさん。

ナツメグを削る時は、チーズグレーターで。ナツメグやレモンなどチーズ以外にも簡単に削ることができて、とても便利だそうです。


オムライスにちょい足し

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東京大学大学院で肥満症とスパイスの関係について研究をされている、メディアなどでも話題のスパイス料理研究家、印度カリー子さん(@indocurrykoさん)は、子どもから大人までみんな大好きなオムライスにナツメグをちょい足し。

「ナツメグが余っている方は、ほんの少しふりかけてみてください。高級感UPします」と印度カリー子さん。

キッチンの奥で眠っていそうな6種のスパイスに焦点をあてた著書『スパイスのまほう』には、ナツメグの消費方法も! 日常的にスパイスを使うアイデアやおいしくて作りやすいレシピがたくさん紹介されている、スパイス初心者さんにもおすすめの一冊です。


鯖味噌厚揚げカレーと和風チキンカレーのあいがけ

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鯖味噌の缶詰めを使ったカレー
梅干しを使ったのとナツメグを効かせてみたらとても美味しく出来上がった
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梅干しとナツメグがほのかに香る、鯖の味噌煮缶を使った厚揚げカレー。

@kanrochuさんによると、「パウダースパイスは香りが飛びやすいため、玉ねぎやトマトを炒めて火を止めてからナツメグを混ぜ合わせること」がおいしさのポイントだそう。とろ〜り卵と2種のカレー、見ているだけでおなかが減ってきました(笑)。


至高のからあげ

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豪快なビジュアルが食欲をそそる、@bakatare1989さんの至高のからあげ。

作り方のポイントをお伺いしたところ、「各ご家庭の醤油唐揚げのレシピに、鶏肉300gに対してナツメグを5〜8振り程度追加するだけです。漬け込んだ鶏肉の漬け汁をきって、片栗粉をまぶして揚げてください」とのこと。揚げたてサクサクを召し上がれ!


マーマレード スペアリブ

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作り方は、
グローブカットしたスペアリブ肉を
醤油、酒、刻みにんにく、刻み玉ねぎ、
隠し味にマーマレードを加えたタレに
一晩マリネするだけ

僕はさらにお肉に合うスパイスの
ナツメグを加えてマリネしました
出典:Instagram @spicylifemaker

炭火焼きならではの香ばしい匂いが漂ってきそうな、マーマレードスペアリブ。

「このスペアリブの味の決め手はマーマレードですが、マーマレードの強烈な旨みが加わる反面、口当たりが全体的にモッタりしてしまうので、スパイスの中でも際立って突き抜けるさわやかさを持つナツメグでメリハリをつけました」と@spicylifemakerさん。

味の馴染みと火を通りやすくするために、スペアリブはグローブ型にカットして漬け込んでいるとのこと。焼きながら何度もマリネ液につけると、味がしっかりついてさらにおいしくなります。


人参とジャガイモのポタージュスープ

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野菜本来のやさしい甘さが楽しめる、人参とジャガイモのポタージュスープ。

「ナツメグを入れると、不思議と味がまとまってより飲みやすくなる気がします。人参特有の香りがナツメグで和らぐ効果がありますし、オシャレな味わいになります」と@toironoteさん。ほのかに香るナツメグがおいしさを引き立てる、ほっとする味わいのスープです。


人参とジャガイモのポタージュスープ | toiro note 〜トイロノート〜/家族が笑顔になる、いつものごはんを彩るレシピサイト。ロールキャベツ

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野菜出汁で煮込んだ、 やさしい味わいのロールキャベツ。

「食事でおいしいと感じるポイントの一つが、口に入れて鼻に登ってくる時の香りを楽しむことと思っていて、香りを消す作業ではなく、相性の良いスパイスを入れることで肉の旨みやコクに奥ゆきが出て、立体的なお料理になるよう意識しています」と@maooo_ooさん。

ひき肉をはじめとして、さまざまな肉料理と相性抜群のナツメグ。ほんのり甘い独特の香りとちょっとほろ苦い風味が、肉のおいしさを際立たせます。


アッシェ パルメンティエ

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トラディショナルなレシピはトマトは入らないのだけど今日は赤ワインとトマトを入れてミートソースに。
料理の名前はパルメンティエというジャガイモ普及に貢献した偉い人の名から来ているらしい。
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二十歳の時に初めての海外旅行で訪れたフランスで、種実のままのナツメグをその場で挽いて料理に加えたのを食べて、そのさわやかな香りと独特の風味がおいしくて驚いたというパリ在住の@shihomiyamoto_さん。

ナツメグにまつわるお話を教えていただきましたので、ご紹介します。




フランスで最もよく使われるスパイスと言ってもいいかも知れない。ハンバーグ、ロールキャベツ、ミートローフなど、ひき肉料理にはもちろんだがジャガイモ料理、グラタン、コロッケやベシャメルソースにも使う。

カレーやチリコンカルネにも必ず入れる。エスニックな料理にもよく合う。シナモンやクミンほど主張は強くないが、入れると独特のさわやかな甘い香りが加わり素材の臭みも取ってくれる。

刺激的な香りは加熱すると弱くなってしまうので、あえてポタージュやビシソワーズ、マッシュポテトなどの仕上げとして上に挽いたものを散らしたりすることも。

胡椒にも同じことが言えるが、できればその場で挽いたものを料理に加えると格段に風味が上がる。ただし入れすぎは禁物。素材の味が負けてしまうので。

ドイツでは、他のスパイスと合わせてクリスマスのクッキーにも入れる。
肉にも野菜にもお菓子にも乳製品にも使える、スパイス棚の常連選手。


肉料理やジャガイモ料理、ベシャメルソース、クッキーなど用途が広く、料理にもスイーツにもあう万能スパイスとして、ヨーロッパでは日常的に使われているナツメグ。@shihomiyamoto_さんの「スパイス棚の常連選手」という言葉が、すべてを物語っていますね。 


次回はスイーツやドリンクでのナツメグ活用術をご紹介!


今回の料理編に引き続き、次回はサブレやケーキ、クラフトコーラなどスイーツやドリンクで楽しむ、ナツメグのおいしい活用術をご紹介します。

どうぞお楽しみに!