米ウォルト・ディズニーのクリスティン・マッカーシー最高財務責任者(CFO)(写真)は9月9日、異例の動画配信による公開となった新作映画『ムーラン』の視聴状況について、「とても満足している」と述べた。写真は昨年4月にカリフォルニア州で撮影
 - (2019年 ロイター/Mike Blake)

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[ロサンゼルス 9日 ロイター] - 米ウォルト・ディズニーのクリスティン・マッカーシー最高財務責任者(CFO)は9日、異例の動画配信による公開となった新作映画『ムーラン』の視聴状況について、「とても満足している」と述べた。

 ムーランは当初3月に世界中の劇場で同時公開される予定だったが、新型コロナウイルスの影響で計画を変更。米国内では動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」で公開されることになり、先週末配信が始まった。海外では一部の劇場で公開された。

 マッカーシー氏は投資家会合で、レーバーデーの祝日で連休となった米国の先週末の配信状況について、「とても満足している」と語った。

 ディズニーが2億ドル(約212億円)をかけて製作したムーランは中国の観客へのアピールを狙っている。中国では11日に封切られる。

 しかし香港の反政府デモを巡って中国出身の主演女優リウ・イーフェイ(劉亦菲)さんがSNSで香港警察への支持を表明したことや、新疆ウイグル自治区で一部撮影が行われたことなどが物議をかもしている。

 スマートテレビでの視聴状況を分析するサンバ・テレビによると、米国で4−7日に110万以上の世帯が30ドルの追加料金を支払ってムーランを視聴した。これは3,350万ドルの興行収入に相当するという。