バルセロナ残留を表明したFWリオネル・メッシ

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 世界のサッカーシーンに衝撃を与えたバルセロナFWリオネル・メッシの退団通告は、話し合いの場を設けようとしないジョゼップ・マリア・バルトメウ会長に対する“最終手段”だったようだ。本人がスペイン『Goal.com』の独占インタビューで語った。

 メッシは先月末、バルセロナにブロファックス(スペインの内容証明郵便)を送り、退団の意思を正式に表明。最終的に残留で決着したが、退団希望を公にしたエースの行動は、世界の注目を集める大騒動を巻き起こした。

 以前からバルセロナ退団を検討していたというメッシは、ブロファックス送付の理由を次のように説明している。

「ブロファックスを送ったのは、僕が出ていきたいこと、僕がフリーになったこと、1年のオプションを行使せずに退団したいということを、正式に伝えるためだった。騒動を起こしたり、クラブに逆らったりするつもりはなく、それを公式にするための方法だった。僕の決断は下されていたのだから…」

「もしブロファックスを送らなければ、何も起こらずに僕が1年のオプションを全うし、さらに1シーズン続くことになっていただろう。彼らが言うには、僕が6月10日までに(退団希望を)伝えなかったということだけど、繰り返すと、僕たちは全てのコンペティションの最中にいて、それを言う時期ではなかったんだ」

 エースの強硬手段とも受け取れた今回の退団通告。その背景には、煮え切らない態度を続けるクラブ側への最後の手段という意味合いがあったとみられる。