【MLB】162kmが頭部を襲う 人類最速左腕の“暴投”に米波紋「わざとなら出場停止にすべき」
今季初セーブのチャップマン、9回2死からの1球が問題に
米大リーグ、ヤンキースの世界最速左腕アロルディス・チャップマンは1日(日本時間2日)のレイズ戦の9回から登板。今季初セーブを挙げたが、2死走者なしの場面で投じた1球が問題視されている。100.5マイル(約162キロ)の直球が頭部付近を通過。幸い打者が間一髪で避けたが、当たっていれば大惨事となっていたかもしれない“ビーンボール”を米記者が動画付きで公開。波紋を呼んでいる。
ヒヤリとした。ヤンキース2点リードの9回2死、帰ってきたクローザー・チャップマンがブロッソーに投じた初球だ。101マイルのファストボールがブロッソーの頭付近へ。筒香への代打として、右打席に立ったブロッソーはそむけるように首をひねりながらかわし、紙一重でボールを避けたが、あわや頭部死球かという1球だった。
この投球の後、審判団が協議の末、両軍には注意が与えられた。チャップマンはブロッソーを三振に打ち取り、試合を締めくくったが、両軍ナインはベンチを飛び出し、一触即発の空気となった。
問題の1球を映像付きで投稿したのは、米スポーツ専門局「CBSスポーツ」のダニー・ヴィエッティ記者。「何てこった」と短くツイートしている。
NY紙記者も指摘「あの球を故意に投げたかどうかは分かりませんが…」
さらに波紋は拡大し、ニューヨーク地元紙「ニュースデイ」のローラ・アルバネーゼ氏記者もツイッターで「チャップマンがあの球を故意に投げたかどうかはまったく分かりませんが、100.5マイルの頭部への速球はまさに死球だったでしょう。ブロッソーが平然と立っていられたかさえ分かりません」と指摘している。
また米ニュースサイト「チェダー」のプロデューサー、コナー・ホワイト氏も「チャップマンがあのピッチングをわざとしたというなら、彼は出場停止にされるべきだ」とツイート。厳しい視線を送っている。
新型コロナウイルス感染からの復帰後、初めてのセーブだったが、後味の悪い結果となった。(THE ANSWER編集部)