『愛は、365の日々で』撮影の舞台裏、過激なベッドシーンの連続はどのように誕生した?

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6月7日からNetflixにて配信が始まったポーランドのロマンス映画『愛は、365の日々で(原題『365 dni』、英題『365 days』)』が話題を呼んでいる。過激なベッドシーンが盛り込まれており、SNSには映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』と比較するコメントも。そんな本作のラブシーンがどのように撮影されたのか、その舞台裏について撮影監督が米Varietyのインタビューで明かした。

本作は、ポーランドの作家ブランカ・リピンスカの同名小説が原作で、撮影監督のバルテック・シェルリカは"現代版『美女と野獣』"と表現している。キャリアウーマンのラウラ(アンナ=マリア・シエクルッカ)は、ある日マフィアのボスであるマッシモ(ミケーレ・モローネ)に拉致される。そして、彼が所有する大邸宅に監禁され、「1年間という期限の中で自分を愛せ」と強要されることに...。

多くの人に視聴され、ランキング入りも果たしている本作だが、レビューには批判的なコメントが多い。本作について、「ある種、大人のためのおとぎ話であり、『美女と野獣』を現代的に解釈したもの」と話すシェルリカは、視聴者からの反応を受け止めた上で「ある意味『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』にも似たところがある。両方に通じているのは、女性の主人公の新しい人生と官能的な経験の扉を開くハンサムでリッチな男性。だが、本作では、女性の主人公は昔のおとぎ話よりもはるかに強く、解放されている」と説明。

最初のBDSMのシーンについては恐怖さえ感じるという反応もあるが、これについては「この映画のセックスシーンはそれぞれ異なる。関係は進化していくから。未知の恐怖と誘惑から始まるが、その恐怖はBDSMの純粋なセックスを通して進化し、愛で終わる。核となるアイデアは、二人の関係を始まりから緊張感があるものにすることでした。そして、ラウラがマッシモとのゲームに参加し、自身のセクシュアリティと官能性を知ることを望んでいた」と二人の関係性の変化を描くためだったとしている。

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撮影方法にもこだわりがあったようで、役者たちのためにできるだけ親密な雰囲気を作り出そうと、カメラをできるだけ見えないようにするため、非常に時間がかかったのだそう。スタッフの人数も最小限にし、なるべく自然に美しい方法で映そうと尽力したという。また、初めは距離感のあった二人を客観的に映していたものの、その関係が激しくなるにつれ、彼らの感情や情熱、表情を映せるように心がけていたことも明かしている。

『愛は、365の日々で』は、Netflixにて配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:ミケーレ・モローネ公式Instagramより『愛は、365の日々で』