7日、民主党代表選で菅直人氏に勝利し、就任記者会見に臨む小沢一郎新代表(撮影:吉川忠行)

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民主党の新代表に選ばれた小沢一郎氏は7日、代表選が行われた両院議員総会後の就任記者会見で、「菅さんとは二人三脚。鳩山幹事長にも挙党態勢に腐心いただいた。3人が力を合わせてやることを考えなければならない」と、菅直人氏、鳩山由紀夫氏を重要ポストに据えることを示唆した。執行部人事について翌8日中にも方針を示す。

 小沢氏は、小泉純一郎首相を「人間は理と情の両面を持っているが、割とその部分が薄くて、権力闘争に徹することができる人物」と評し、「なかなか手ごわいし、国民的人気を博しており、とてもかなわない」と述べた。小泉政権については「お役所任せの場当たり、無原則な政治ではいけない」と批判し、「政権交代こそ真の構造改革」と訴えた。

 外交政策については、「日米関係を機軸としながらも、中国、韓国など長い友好の歴史を持つ『隣組』同士が信頼し、協力しあうことが心底必要だと思う」と、中国脅威論を展開した前原誠司前代表との違いを強調した。

 会見には、報道関係者約200人が集まった。「私も変わらなくては」と冒頭で述べた小沢氏は、笑みを浮かべながら「みなさんへの態度をよくしろとか、ブスッとしないで笑えとか、そういう研究も心懸けることを、この機会に肝に銘じないと」と語りかけ、会場を沸かせた。【了】

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