ウォン・カーウァイ監督の新作、7月から撮影再開!
新型コロナウイルスの影響で中断されていたウォン・カーウァイ監督の新作『ブロッサム(原題) / Blossoms』の撮影が、7月から再開するとVarietyなどが報じた。
カーウァイ監督の制作会社が中国の浙江省(せっこうしょう)にある世界最大の映画スタジオ、Hengdian World Studios(横店影視城)を今年の5月から来年3月までブッキングしていたことで明らかになった。
本作は中国の作家、金宇澄の小説「繁花」を基に映画化する予定の作品。上海を舞台に、1960年代から1970年代中頃の文化大革命の終焉(しゅうえん)までと、1980年代から21世紀初頭の中国の発展の二つの時間軸で、古き上海と近代的な上海を対比させて描いている。
同書についてカーウァイ監督は「中国系アメリカ人の経験は、現代の中国になりつつあるものと多くのつながりがあると思う」と語り、「これはまだ適切に扱われていない大変興味深い歴史と経験で、何か非常に面白いことだと思います」と明かしている。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)