園芸センターの駐車場で出産した女性と家族(画像は『Mirror 2020年5月16日付「Mum gives birth at garden centre as dad uses shoelaces to tie umbilical cord」(Image: South Wales Argus/WALES NEWS SERVICE)』のスクリーンショット)

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英サウス・ウェールズ在住の28歳の妊婦が、病院に向かう途中の園芸センターの駐車場で赤ちゃんを出産した。病院まで待つことができず、車の中で分娩を介助したのはパートナーの男性だったという。『Mirror』『Metro』などが伝えている。

今月4日の午前5時過ぎ、エミリー・ランミーさん(Emily Rumney、28)がサウス・ウェールズのポンティプールにある園芸センター「シークレット・ガーデン」の駐車場で女児リアちゃん(Leah)を出産した。

その日、エミリーさんの陣痛が始まったのは午前1時半頃で、慌てたパートナーのジェイムス・ペリーさん(James Perry、38)が病院に電話したところ「解熱鎮痛剤を2錠飲み、熱いお風呂に入ってしばらく休むように」と指示を受けた。

午前2時半、薬を飲んでベッドに横になったエミリーさんだがなかなか寝付けない。午前4時半になると痛みはますます酷くなり、エミリーさんは「もうこれ以上は待てない」とジェイムスさんの運転する車で慌ただしく病院に向かったのだった。

病院までの道のりは約19キロだったが、自宅から3キロほど走らせたところでエミリーさんがこう訴えた。

「赤ちゃんの頭が出てきそうだわ!」

「まさか、嘘だろう」と思いつつも、ジェイムスさんはすぐ近くにあった園芸センターの駐車場に車を停めた。「もう自分が分娩の介助をするしかない」と意を決してのことだった。そしてそれを待っていたかのように、車の中でリアちゃんが誕生した。

ジェイムスさんは、当時のことをこのように振り返っている。

「リアが産まれた後、すぐに緊急コールをして今いる場所を伝えたんだ。オペレーターには取り上げたリアをエミリーの胸の上に載せて、靴紐でへその緒を結ぶように言われてね。それからタオルでリアをきれいに拭いて、2人をブランケットでくるんだんだ。寒くないように車のヒーターをつけて、救急車が来るのを待ったよ。」

こうして通報から25分後に救急車が到着し、親子は病院に搬送された。リアちゃんは体重3090グラムと健康で、その日の午後遅くにはエミリーさんと一緒に帰宅している。

ジェイムスさんは「まさかこんなに早く産まれるなんて思わなかったから、本当に驚いたね。2人とも元気で何よりだよ。へその緒を縛った靴紐は一生の思い出として大切にしようと思っているんだ」と明かしている。

ちなみに今年4月には英ブリストルで、40歳の女性が警察に追われる車の助手席で出産している。運転していたのは女性の夫で、時速145キロを出していた。

画像は『Mirror 2020年5月16日付「Mum gives birth at garden centre as dad uses shoelaces to tie umbilical cord」(Image: South Wales Argus/WALES NEWS SERVICE)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)